過去ログ - 安価で女装ギャルゲー風SS part6 -SS速報VIP

過去ログ - 安価で女装ギャルゲー風SS part6

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746: ◆EEWQeQ.ZIg[saga]
2012/10/11(木) 23:26:18.87 ID:jZDHu2Qt0
誰かが、野次馬の中の誰かが、手を叩いた。
一定のテンポで刻まれるその手拍子は、俗に言う拍手。
伝播するように、拍手の音は重なる。次から次に、生徒たちは手を叩く。

波のように連なったそれは、祝福の音色。
貴方と眼鏡、その二人と言う、【恋人】の誕生を祝う鐘の音。

……貴方と眼鏡は、今になってようやく気付く。
貴方たちがやったのは、なんのトチ狂いか、告白の公開。
見ているのは、生徒大勢。明日には、確実に学院中で広まる。教師たちでさえ……。

貴方と眼鏡は一度野次馬を見て、再び互いに顔を見合わせて、笑う。

眼鏡「……良いわ、別に」

貴方も、そう思う。むしろ、こそこそしなくて済むのなら、こんな事になっても構わない。

＊「キース！」

それに紛れて、次に聞こえてくるのはそんな声。

＊「キース、キース！」

また別の生徒が、貴方と眼鏡の、公開接吻を要求する。
拍手も、そんな声に触発されて、いつの間にやら手拍子へと変わっていた。
早速、構う事になってきた。

三人＊１「お幸せに……うるる」

三人＊２「か、カメラ、カメラ……こんな瞬間を収めなくて、何が！」

三人＊３「キース、キース！」

眼鏡「お前ら黙ってろ！」

流石に眼鏡の怒りが爆発し、件の三人に飛びかかる。
それでも、「キスコール」は止む事は無い。

写真部部長「しっかり収めますから大丈夫ですよ……」

貴方の耳元で、そんな声も聞こえる。これは、気のせいにしておこう。

貴方「……どうします？」

眼鏡「……好きに、すれば」

眼鏡は目を逸らし……顔を赤らめている。
貴方に、任せると言う事。

……貴方は

1、口付け
2、逃走
3、自由行動

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