過去ログ - 安価で女装ギャルゲー風SS part6 -SS速報VIP

過去ログ - 安価で女装ギャルゲー風SS part6

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753: ◆EEWQeQ.ZIg[saga]
2012/10/11(木) 23:56:12.26 ID:jZDHu2Qt0
2、口付け

貴方は、眼鏡の頬に手を添える。

走った所為か、紅潮している。汗の量も、すごい。

貴方「……改めて、シて、良いですか？」

貴方は、主語を抜いて、眼鏡に尋ねる。
眼鏡は貴方を見つめたまま、静かに頷いた。その内容を理解しているかしていないのか。
何をされても、貴方ならば良いと言う事か。……流石に、それはないか。

貴方は眼鏡に顔を寄せて……互いの唇を、触れさせた。
重ねるまでは行かない。ただ、触れるだけ。体の震えでさえ、離れてしまいそうな、その程度。
薄氷を見るような感覚だ。あまりに細く薄い接触に……いやしい、興奮を感じる。

眼鏡「いじわる」

息を吐くように、眼鏡は呟いた。目を閉じた眼鏡の顔は、怯えているようで、嬉しそう。

貴方は、ひと思いに、眼鏡とキスをした。
昨日と同じ。ただ、重ねるだけ。それ以外には何もしない。

それだけで、どうしてこんなにも満たされる。どうしてこんなにも、喜ばしい。
貴方が、愛しているから。

眼鏡は一度、貴方から離れる。

眼鏡「……初めての、嬉しいキスよ」

そう言って、また、唇を重ねた。
貴方はそれを受け入れるように、そっと目を閉じた。

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