過去ログ - 【微安価】久「麻雀を?」京太郎「ええ、教えてください」
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26: ◆rVyvhOy5r192[saga]
2012/09/29(土) 01:43:27.11 ID:lMOlfT9ro
【次回予告】

 須賀京太郎は路地裏で打ちひしがれていた。

 麻雀部のお荷物。お情け部員。メンバーの面汚し。空気。原作で出番がない。散々な言われようだった。

 男としてのプライドを根底近くまで砕かれつつも、それでも麻雀部に在籍していたのは皆の為だと信じていたからだ。

 だが、そんな希望は……儚くも砕け散った。

 ――部活への参加頻度を減らしてくれないか。

 遠まわしに言うなら戦力外通告。有り体にいうなら、邪魔になったから来るな……である。


京太郎「はは……なんだよそれ……」


 去年一年。

 雑用になってからいつかは日の目を見ると、そう信じて続けてきたのに。

 その仕打ちが、これだとは。

 情けなくて、笑えて来る。信じれば夢はいつか叶うなどと思った自分が、心底憐れだ。

 そんな夢物語など、映画の中でしかありえない。

 現実は……映画とは違うのだ。

 止まない雨に、心が静かに病んでいく。

 水を吸って重くなった学生服よりも尚、京太郎の心は重かった。

 このままここで眠れたら、いっそどれだけ楽だろうか。

 それすらも悪くないと、心の中で自分が言った。

 やって来たことは水の泡、それこそはいて捨てる塵芥の如くだ。

 それならば、自分の命に価値などないのではないか?



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