過去ログ - 【微安価】久「麻雀を?」京太郎「ええ、教えてください」
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27: ◆rVyvhOy5r192[saga]
2012/09/29(土) 01:50:41.81 ID:lMOlfT9ro

 排水溝へと殺到する水と共に、京太郎の心もどこまでも沈んでいく。

 不意に……目の前に、手が差し伸べられた。

 この手は……。


京太郎「そ、めや……先、輩……?」

まこ「おう」


 見上げたその先には、傘も差さずに佇む一人の少女。

 見知った仲だ。見まごうはずもない。

 そう言えば、彼女だけはあの部活の中で何かと気を割いてくれた。

 それでも、部活から出されるときには――助けてはくれなかった。

 まあ、それもしょうがない。

 こんな男に助ける価値などないのだ。

 その為に部内の和を乱すのと、使えない男子部員一人を首にするのとどちらが良いか。

 答えなど、自分自身判りきっていた。

 浅ましくもまだ、部活に未練がある自分が心底恨めしい。

 悪戯に、地面を殴りつけた。

 何もかもが厭で、消してしまいたくて、せめてこうして痛みを与える事で、何とか気を紛らわせたかった。

 どれほど経ったか。十分か、或いは数十秒も経っていないのか。

 地面を殴りつける京太郎の手を取り――まこはメガネを外すと、言った。


まこ「のう、京太郎」

まこ「――わしと、兄妹にならんか?」





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