過去ログ - 【微安価】久「麻雀を?」京太郎「ええ、教えてください」
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676: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2012/10/06(土) 01:07:18.73 ID:uuHVh91wo

京太郎「……後悔するなよ」

優希「ふん、どーせ負け犬の弱弱しいパンチだじぇ」

優希「そんなもんいくら打たれても――」


 ドスン、と。

 踏み込みと共に、猛烈なアッパーが襲い掛かった。

 弾き飛ばされて、背中を壁に強かに打ちつけた。

 息が止まった。横隔膜が狂ったように震え、呼吸ができない。

 それどころか、慮外の一撃に、胃が動転した。

 食道が、幾度となく痙攣する。食べたものが、込み上げてくる。

 込み上げてくる、などというレベルではない。

 収縮を繰り返し、積極的に、口から吹き出ようとしていた。

 首筋の血管に、氷の針でも差し込んだかの如き感覚。

 必死に掌で口を押さえるが――もう、駄目だった。

 指の隙間から、零れ出た。


優希「げぇ………ぅ……あ、う、あぁ……や、ぁ……うぇ……がぁっ……げぇ、うう、ぇ……げっ」


 一度吐いた。それなのに、止まらない。

 何度も何度も、止まらないで、呼吸と同じぐらいの割合で、胃が伸縮を繰り返す。

 一度吐いて、それから再びの吐き気。

 でも、吐き出そうとしても、何も出ない。

 ポンプで汲み上げるかの如く、喉の辺りに力が異常に加わる。

 自然と顔に血が集まり、膨れ上がって、そのまま破裂するかと錯覚するほどの息苦しさと焦燥感。

 自分のもので無いように、何度もしゃくりあげる喉。

 吐き出そうとしているのに何も出ず、しかし、抑える事ができない。

 その地獄のような感覚に数分間囚われた優希は、結局実質的に三度に渡る吐瀉をした。



 


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