過去ログ - 【微安価】久「麻雀を?」京太郎「ええ、教えてください」
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◆B6xkwd67zxGJ
[saga]
2012/10/08(月) 00:36:02.76 ID:vQm+wtlQo
京太郎「いいんですって……俺もこういう役目、結構楽しんでますんで」
京太郎「なんか……こう、皆と同じ方向を目指せるって……それに関われるって、嬉しいじゃないっすか」
まこ「……」
まこ「……それじゃあ、言葉に甘えるとするかのう」
京太郎「先輩は咲のこと、励ましてやってください」
京太郎「最近結構大丈夫になってますけど……こういうの、初めてですし、緊張しているかもしれないんで」
まこ「おう、わかった」
まこ「まあ、後でわしも行くけぇ」
京太郎「じゃあ、部長を連れて……自販機のところぐらいにいます」
それじゃあ、と背中越しに手を振る京太郎。
いい後輩を持った。あとで何か奢ってやるか……そう思いつつ、まこは控え室へと向かう。
碌に牌も触れず、やることは雑用が主。
大きな部活の一年生ならそれも当然だろうが……総勢六名の小さな部活である。
小さくても、やる事が減るかと言えば、あまりそうとも限らない。
それだというのに顔色一つ悪くせず、弱音も吐かず、進んで雑用を行う京太郎の姿に――まこは大きな感動を抱いていた。
女子の方の大会が終わって、来年の大会までのその間。
自らの持てる技術を、すべて教えきってやろうと――そんな気分にさえなっている。
実によくできた後輩である。
それにしても――
まこ(少し無欲すぎる)
そう、無欲すぎるのだ。
先ほどのような例もあるが、どうにも目立つことを避けていると……そんな節まで見受けられる。
ただ、だからと言ってそれがどうというわけではない。目立つのが嫌いな人間は、確かにいるだろう。
それに、あのような、縁の下の力持ちのような役割を好む人間がいるというのも、はっきりと理解している。
だが……どうにも何か引っかかる。
実家が客商売で、色々な人間の顔を見て育っていたからかもしれない。若干の違和感があるのだ。
杞憂だと思う。そして酷くつまらないと。どこからどう見ても、非の打ちどころがない後輩なのだ。
非の打ちどころがない……それ故に――たとえば染め手を装っている風の河のような――漠然とした引っかかりを覚えたのだ。
まあ、言っても自分は十年とそこそこしか生きていない小娘である。今まで出会ったことがないタイプというだけだろう。
そう納得をつけ、まこは、脳裏をよぎったものを些細な問題だと……忘れることに決めた。
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