17: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/09/29(土) 18:44:18.91 ID:wzXOjhvP0
「もう少しの辛抱よ、すぐに終わらせるからっ!」
二人に言葉をかけると同時に、使い魔の群れを引き寄せてマミは跳躍する。
空中で再びマスケット銃を生み出し、使い魔の群れへと向けて撃ち放つ。
使い魔を打ち砕き、地面に無数の弾痕が刻まれる。だが、その全てを撃破するには至らない。
「まずは邪魔な使い魔から。一気に片付けるわよ!」
だがその弾痕から生じた光の帯が、群れ為す使い魔を戒め、縛り、一所へと押し固める。
狙い通り、とマミは更にその笑みを深くし、着地すると同時に手にした銃を巨砲へと作り変えた。
その巨砲から、今までのそれとは比べ物にならない威力を帯びた弾丸が放たれ、押し固められた使い魔の群れを根絶した。
「さあ、後は魔女だけね」
巨砲を通常の銃へと戻し、マミは鋭く魔女を見据えた。
使い魔を悉く撃破され、その力に魔女も恐怖したのだろうか、まるで逃げるかのようにその身体が宙を漂い始めた。
だが当然、マミはそれを逃さない。
「これで終わりよっ!」
魔女を追って跳躍。そのまま魔女を跳び越し、落下の勢いを乗せて銃口を突き刺すように、激しい突きを叩き込んだ。
急速に落下する中、押し付けた銃口から二発、魔法の弾丸が魔女の身体に食い込んでいく。
そして地面に落下し、その衝撃に地は砕け、あたかも土煙のようなものが沸きあがる。
それすらもマミが手を払えば、まるで風にさらわれたかのように掻き消えていく。
魔女の身体に埋め込まれた弾丸から、再び光のリボンが生じ魔女の身体を空中に拘束する。
最早魔女に抵抗の術は無い。後はただ、とどめの一撃を叩き込むだけだった。
再びその掌中の銃が巨砲へと変わる。十分に魔力を高め、必殺を期してそれは放たれる。
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