22: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/09/29(土) 19:01:12.49 ID:wzXOjhvP0
「マミさん!大丈夫ですか、マミさんっ!」
「……ええ、みっともないところ、見せてしまったわね」
どうにか掘り起こされ、スケキヨ状態から抜け出したマミとまどか達の元へも、その光の余波が吹き荒れた。
「何が……きゃぁぁっ!?」
光に目を焼かれ、吹き荒れる衝撃に吹き飛ばされそうになりながら
三人は互いに身を寄せ合い、身を屈めて必死に耐えるのだった。
そしてその光の爆心地で全身を光に焼かれ、魔女がその存在を失っていく。
その光が収まると、爆心地には魔女の姿は一片たりとも存在せず。そこにはただ、無傷の少女の姿だけがあった。
纏っていたローブは、衝撃に煽られ吹き飛ばされていて。
その下には、得意げな表情で笑みを浮かべる、小さな黒髪の少女の姿があった。
「――キミは、一体何者なんだい?」
その戦いの一部始終を見届けて、キュゥべえは少女に問いかけた。
それは彼女が、キュゥべえによって生み出された魔法少女ではないということを、言外に示しているようなもので。
その声に、少女は振り向いた。そして。
「あたしはアクア。大魔導士アクア、よろしくね」
核たる魔女を失い急速に崩壊していく結界の中で、少女――アクアは名乗った。
あたかもそれは、世界に自らの存在を知らしめるかのように。
魔法少女マテリアル☆まどか 第1話
『お菓子の魔女とアメ玉の魔法使い』
―終―
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