過去ログ - 魔法少女マテリアル☆まどか
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57: ◆HvWr2kWl99Dz[saga]
2012/10/04(木) 16:21:44.75 ID:cUJNQNbAo
「ちょっと、アクア!」
「腹が膨れたら話すよー」
咎めるマミの声にも、ひらひらとその手を軽く振るだけで。
「わかった、わかったわよ!すぐに用意するから、食事を済ませたらしっかり話してもらうわよ」
ぎりぎりと歯噛みするものの、力押しで事情を聞ける相手でもなくて。
疲れたような表情で、マミはキッチンへと向かうのだった。

マミの姿がキッチンに消えたのを確認して、アクアはクッションから顔を上げた。
その顔は朱に染まっていて、額には汗が浮いていた。
いっそそれは病的で、アクアは苦しげに息を吐き出して。
「……丁度いい、や。説明するの、苦手なんだよ。後、頼むね……ティトォ」
何かしらを呟いて、その身体がクッションに突っ伏した。

「アクア、貴女何か食べられないものとかって……アクアっ!?」
そんなアクアの様子を、マミは見てしまった。
「ちょっと、どうしたの……アクアっ!?」
思わず駆け寄り、その額に触れる。思わず熱さを感じるほどにその身体は熱を帯びていて。

「酷い熱……一体どうしてこんな、っ。まさか!」
それを見たのは何かの映画だったろうか。地球に訪れた異星からの来訪者。
けれど彼らに待っていたのは、恐るべき死の定めだった。
地球ならばどこにでもいる風邪のウィルスであれど、彼らにとっては未知の病原体である。
それに対して一切の抵抗力を持たなかった彼らは、地球の土を踏むことなく潰えてしまったのである。
同じ事が、アクアの身にも起こっているのではないか。そう危惧したマミは、すぐさまその身を魔法少女のそれに変えた。



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