過去ログ - 【パラノイア】ホライゾン「大丈夫、次のトーリ様はきっとうまくやるでしょう」
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600: ◆KE.Shed7.Uau[saga]
2012/10/15(月) 23:47:25.32 ID:0807AaCL0
義  :『うむ、ファフナー劇場版をレンタルした。ずっと見たかったので楽しみだ!』

不退転:『そういえば私達も解禁だったわね』

立花夫:『キャラを回すのが大変そうですねえ』



【プロローグ】



突然だが。
僕は今、幸福だ。
それはゲームがどうこうという意味ではない。本当に、掛け値なしに幸せだという意味である。


――僕が生まれたのは、裕福、という表現では済まされないほどの、超・豪商の家だった。


そこに生まれて、幼い頃からかなりの贅沢な暮らしをしていたと思う。
とはいえ親の教えはしっかりしていて、金は使う時に使え、無駄に使うものではない、というのは魂に刻むレベルで学ばされた。
当時は何を言っているのかよくわからなかったが、今思うと、ただの成金馬鹿にしないでくれた親には素直に感謝したいと思う。

けれど、僕は多くのものに恵まれ、多くの金に囲まれて育ったけれど、どうも金そのものにはそこまで執着を持てなかったように思う。
黄金率、というのだろうか。
僕は基本的に金に困らない。
先祖が努力で培ってきた財産は、どういうわけか僕が生まれてから更にその総量を増していく。それはテクニックだとかそういうレベルの話ではなく、もっと異常な…神様が背後に立っているんじゃないかという勢いだった。

金を手に入れる運、というモノなのだろうか。
例えば昔梅組の守銭奴と提携して取引をしたことがあるのだが、入荷したエロゲが後に大ヒットして一気に大金が転がり込んできたということがあった。
……その後シロジロに追い回されて拘束されかけたりハイディに痴漢扱いされて金を強請られそうになったり色々あってその後自分では商売を自粛したり色々あったが、まあそれはともかく。

その影響か、僕にとっては金は隣に当然あるもので、身体の一部のようなものだ。
だからこそ、それには執着できなかった。
自分の右腕を好きになれるか、と言われても困ってしまう。そういうことだった。


――でも、今は違う。


「いってらっしゃい」
「うん、いってきます」


好きな娘ができた。
その娘が、僕を好きになってくれた。

勿論、それを得るための代償は安いものではない。
今までろくに意識もしなかった金の力や自分の相棒(パイル)の全力を振り絞り手に入れた、彼女。
…余計な嫌がらせや身体バラバラ系暗殺者の襲撃も増えてしまったけれど、それでも、胸を張って言える。





彼女は僕の大切な人だ。
だから――僕は幸福だ。







●画 :『どうしたの忍者。ロープなんて持って』

十ZO:『ここは自分の知らない世界のようで御座る。ちょっと目を覚ましに行くで御座るよ』

●画 :『ふーん。来世ではいい人に出会えるといいわね』

十ZO:『何故ぇえええええ――!!』


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