過去ログ - 女騎士「相変わらず暇そうだな」 門番「お互い様でしょう」
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1: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2012/09/30(日) 01:42:06.12 ID:fIRukEYj0
女騎士「何を言ってる。私はこれでも仕事で来ているのだぞ」

門番「そんな事いって、今日これで何回目ですかここに来るの」

女騎士「んー………。………4回目?」

門番「残念、5回目です」

女騎士「わ、わざとじゃないぞっ?そ、そうだ!3回目はノーカンだろノーカン!」

門番「何をもってしてノーカンなんですか」

女騎士「ええい!いちいち人の揚げ足を取らなきゃ言葉のキャッチボールも出来んのか貴様は!?」

門番「そもそも言葉のキャッチボールってそういうものだと思いますが」

女騎士「………そうか?」

門番「はい、そうかと」

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2: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2012/09/30(日) 01:43:49.99 ID:fIRukEYj0
女騎士「全く……」ストン

門番「おや、本日5回目の来訪はこのまま居座るのですか」

女騎士「悪いか?」
以下略



3: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2012/09/30(日) 01:44:22.90 ID:fIRukEYj0
女騎士「ずっと立ったまんまで疲れないか?」

門番「疲れますけど、それが僕の仕事ですからね」

女騎士「門番なんてやめて騎士にでもなればいいのに」
以下略



4: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2012/09/30(日) 01:45:14.18 ID:fIRukEYj0
商人「やあ、こんにちは」

門番「はい、こんにちは」

商人「この街の仕入れに来たんだ。入れてもらえるかな?」
以下略



5: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2012/09/30(日) 01:45:52.06 ID:fIRukEYj0
女騎士「今のは?」

門番「隣国を拠点にしている商人さんですね。僕とも顔見知りです」

女騎士「ふーん……」
以下略



6: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2012/09/30(日) 01:46:41.70 ID:fIRukEYj0
―――訓練室

女騎士「それではこれより、試験を始める!少しでも手を抜こうものなら、私の鉄拳が飛んでくる物と思え!」

候補生「はい!!」
以下略



7: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2012/09/30(日) 01:47:21.57 ID:fIRukEYj0
騎士見習い「……っ……」

女騎士「そう緊張するな。大丈夫だ、自分の腕を信じろ。怪我だけはさせたり、したりするなよ?」

騎士見習い「は、はいっ……!」
以下略



8: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2012/09/30(日) 01:48:18.65 ID:fIRukEYj0
女騎士(この試験があらかた捌き終わる頃には、門番はもう帰ってしまっているだろうな……)

セイ、ハァッ!!

ヌッ、セッ!!
以下略



9: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2012/09/30(日) 01:49:08.40 ID:fIRukEYj0
―――3時間後

騎士見習い「お、おわりまし、た……!」ゼーゼー

女騎士「うむ。残ったのは3人か」
以下略



10: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2012/09/30(日) 01:49:49.59 ID:fIRukEYj0
女騎士「それでは私はまだ仕事が残っているから行く。見習いは今日は疲れただろう。部屋に戻ってゆっくり休め」

騎士見習い「は?女騎士様、まだお仕事が残っているので?」

女騎士「ああ。深夜の城下の見回りだよ」
以下略



11: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2012/09/30(日) 01:50:27.38 ID:fIRukEYj0
城下―――

女騎士(………さて)

女騎士「さあ、隠れていないで出て来い」
以下略



12: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2012/09/30(日) 01:50:59.55 ID:fIRukEYj0
ガキャアアァァァン

女騎士「これで終わりか?」チャキッ

ウウ……イテェヨ……
以下略



13: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2012/09/30(日) 01:51:41.70 ID:fIRukEYj0
酒場―――

ギィィィ

マスター「いらっしゃい……って、女騎士ちゃんか」
以下略



14: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2012/09/30(日) 01:52:27.69 ID:fIRukEYj0
ギィィィ

女騎士(ん?珍しいな、こんな時間にこの店に客が来るなんて)

マスター「いらっしゃい」
以下略



15: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2012/09/30(日) 01:53:08.06 ID:fIRukEYj0
門番「お仕事終わりの一杯ですか?」クイッ

女騎士「いや、実はまだ仕事中だ」モグモグ

門番「お仕事中にこんなところでお酒を飲んでいいのですか?」
以下略



16: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2012/09/30(日) 01:53:36.95 ID:fIRukEYj0
女騎士「監督はこの前合格したばかりの騎士見習いがやってな、奴の腕は私が認めているから、その3人にも期待出来そうだ」

門番「これで、女騎士様の負担が少しでも軽減されればいいですね」

女騎士「負担……負担なぁ」
以下略



17: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2012/09/30(日) 01:54:09.97 ID:fIRukEYj0
女騎士「なぁ、門番」

門番「何ですか?」モグ

女騎士「お前、やはり騎士になるつもりはないのか?」
以下略



18: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2012/09/30(日) 01:55:18.68 ID:fIRukEYj0
門番「ごちそうさまです、マスター」

マスター「はいよ、800Gね」

門番「ええと、財布は……と」
以下略



19: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2012/09/30(日) 01:55:54.78 ID:fIRukEYj0
マスター「こういう場では人の過去ってのはよく聞くけどね。彼の場合は……悪いけれど、軽々しく口に出来るような事じゃあない」

女騎士「………」モグモグ

マスター「気になるのかい?彼の事」
以下略



20: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2012/09/30(日) 01:56:44.24 ID:fIRukEYj0
女騎士「馳走になった」

マスター「はいよ、1000Gね」

女騎士「ん」
以下略



21: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2012/09/30(日) 01:57:14.55 ID:fIRukEYj0
翌日・門―――

女騎士「よっ、門番。今日も相変わらずだな」

門番「朝一でこんなところに来る女騎士様も、変わらずですね」
以下略



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