過去ログ - える「古典部の日常」
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12: ◆Oe72InN3/k
2012/09/30(日) 20:21:22.77 ID:eVP4bQtW0
入須「本人から聞いた方が手短に済むだろう」

何を言っているんだ、こいつは。

しかし俺の思考は止まっても、入須の動きは止まらない。

入り口の扉から少し離れ、何やら顔だけを廊下に出して合図をしている様に見えた。

そして、次にその扉から現れたのは……

える「……あの、こんにちは」

俺が、俺が一番会いたかった人だった。

……あの日、千反田は確かに言った。

さようなら、と。

そして俺は結局、最後まで言葉を掛けられなかった。

足があんだけ動かなかったのは初めての経験だった。

しかし今も、足が勝手にこんだけ動くと言うのも、初めての経験だった。


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