128: ◆Oe72InN3/k
2012/10/04(木) 23:42:22.30 ID:glc2EIhw0
える「そうですよ」
奉太郎「……お前がそう言うなら、そうなんだろうな」
える「ふふ」
129: ◆Oe72InN3/k
2012/10/04(木) 23:43:26.01 ID:glc2EIhw0
える「あの時は、とても驚きましたよ」
奉太郎「なあ、もうやめないか」
える「いいえ、思い出に浸りたい気分なんですよ」
130: ◆Oe72InN3/k
2012/10/04(木) 23:44:55.18 ID:glc2EIhw0
える「……覚えているじゃないですか」
奉太郎「……そうだな」
右後ろから、赤ん坊の泣き声が聞こえてきた。
131: ◆Oe72InN3/k
2012/10/04(木) 23:45:55.40 ID:glc2EIhw0
える「戻りました」
奉太郎「早いな……って」
奉太郎「連れてきたのか、その子」
132: ◆Oe72InN3/k
2012/10/04(木) 23:47:11.86 ID:glc2EIhw0
える「旦那さんが居ないこの家は、少し広すぎます」
奉太郎「……そうだろうな」
える「……一人で子育ては、中々大変ですよ」
133: ◆Oe72InN3/k
2012/10/04(木) 23:48:26.99 ID:glc2EIhw0
える「ふふ、そればっかりですね。 さっきから」
奉太郎「……悪かったな」
える「今日の月は、今までの中で一番綺麗かもですね」
134: ◆Oe72InN3/k
2012/10/04(木) 23:49:44.80 ID:glc2EIhw0
える「次に神山市に戻ってくるのは、いつですか?」
奉太郎「多分また、一年後だろう」
える「そうですか、ではまた一年後に会いましょうか」
135: ◆Oe72InN3/k
2012/10/04(木) 23:50:57.85 ID:glc2EIhw0
える「……ありますよ」
奉太郎「悪い事をしているようで、気が気じゃないんだよ」
える「そんな事……無いです」
136: ◆Oe72InN3/k
2012/10/04(木) 23:52:08.35 ID:glc2EIhw0
俺はそう言い、その家から出て行く。
次に会うのは一年後か。
そういえば今年は、里志と伊原……今は二人とも福部か。
137: ◆Oe72InN3/k
2012/10/04(木) 23:54:00.32 ID:glc2EIhw0
この俺の適当さが、今の状態になっているのかもしれない。
まあそれも、全て俺への罰なのかもしれないが。
怠惰が過ぎると、随分と痛い目を見る事になると今更ながら理解する。
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