242: ◆Oe72InN3/k
2012/10/09(火) 21:38:33.40 ID:o8UuFjXM0
奉太郎「それは毎日、楽しいからじゃないか」
える「ふふ、そうでしょうね」
える「……ここに来ると」
243: ◆Oe72InN3/k
2012/10/09(火) 21:39:03.05 ID:o8UuFjXM0
奉太郎「……すまんな」
千反田が言っているのは、恐らく。
244: ◆Oe72InN3/k
2012/10/09(火) 21:39:29.07 ID:o8UuFjXM0
奉太郎「……なあ」
える「はい、なんでしょうか」
奉太郎「このままで、いいと思うか」
245: ◆Oe72InN3/k
2012/10/09(火) 21:39:56.69 ID:o8UuFjXM0
次に俺の耳に聞こえてきたのは、耳障りな電話の音だった。
奉太郎「……夢か」
伊原と前に……確かバレンタイのチョコ作りの帰り道だったか。
246: ◆Oe72InN3/k
2012/10/09(火) 21:40:23.71 ID:o8UuFjXM0
奉太郎「……なんだ、もう12時か」
春休みに入ってからと言う物、なんだか起きるのが遅くなって仕方ない。
今日はたまたま電話によって目が覚めたが……もし電話が来ていなかったらもう少し寝ていただろう。
247: ◆Oe72InN3/k
2012/10/09(火) 21:40:51.38 ID:o8UuFjXM0
奉太郎「……はい、折木です」
える「あ、千反田です」
奉太郎「……なんだ、千反田か」
248: ◆Oe72InN3/k
2012/10/09(火) 21:41:17.17 ID:o8UuFjXM0
奉太郎「去年……何かあったっけか」
俺はそう言い、カレンダーに目を移す。
今は四月……去年のこの時期は。
249: ◆Oe72InN3/k
2012/10/09(火) 21:41:44.64 ID:o8UuFjXM0
奉太郎「なんだ、また人が足りないのか」
える「いえ、そういう訳では無いんです」
つまり、どういう事だ。
250: ◆Oe72InN3/k
2012/10/09(火) 21:42:16.91 ID:o8UuFjXM0
える「それなんですが、その子はどうやら雛祭りを一度、外から見てみたいそうなんです」
える「それで私も、折木さんに傘を持って欲しかったので……」
える「少し、無理を頼んじゃったんです」
251: ◆Oe72InN3/k
2012/10/09(火) 21:42:47.07 ID:o8UuFjXM0
なるほど、俺が傘を持つのを断らないと踏んで……そうしたのか。
まあ、確かにそこまでやられてしまっては断れない。
俺も外から一度、見ては見たかったが……貴重な体験としては雛に傘を差す方が当てはまるだろう。
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