253: ◆Oe72InN3/k
2012/10/09(火) 21:43:49.06 ID:o8UuFjXM0
突如、気合の入った声が室内に響く。
どうやら時間が来た様だ、段取りは一緒の筈なので、俺はそのまま外に出る。
俺も傘を持ち、行列の中へと加わった。
254: ◆Oe72InN3/k
2012/10/09(火) 21:44:14.80 ID:o8UuFjXM0
それに若干目を奪われる。
なんだか、何時間も見ていたい気がしたが……そんな俺の思いを無視し、行列は歩き出す。
いかんいかん、しっかりと役目をこなさねば。
255: ◆Oe72InN3/k
2012/10/09(火) 21:44:44.99 ID:o8UuFjXM0
確か前の雛祭りの時は、本当に情けなく、ぼーっとしていたと思う。
里志や伊原にも声を掛けられるまで気付かなかった。
しかし今年は、俺の方が多分、先に気付いたくらいの感じがした。
256: ◆Oe72InN3/k
2012/10/09(火) 21:45:10.45 ID:o8UuFjXM0
〜千反田家〜
える「お疲れ様でした」
奉太郎「そこまでの事じゃないさ」
257: ◆Oe72InN3/k
2012/10/09(火) 21:45:39.18 ID:o8UuFjXM0
える「ふふ、私も同じ事を思っていました」
奉太郎「なんだ、去年はそこまで駄目だったのか」
える「あ、いえ。 そういう事では無いですよ」
258: ◆Oe72InN3/k
2012/10/09(火) 21:46:06.31 ID:o8UuFjXM0
奉太郎「……それよりも」
今日初めて見せた千反田の笑顔に、なんだか照れて、俺は話題を逸らす事にした。
奉太郎「この後も、用事はあるのか?」
259: ◆Oe72InN3/k
2012/10/09(火) 21:46:43.39 ID:o8UuFjXM0
奉太郎「と言うか、俺はお前の父親に会った事が無いな」
える「そうでしたっけ? それなら是非、今度会いませんか?」
千反田の父親か……いきなり男を紹介されて、例えそれが友達なだけでも大丈夫なのだろうか。
260: ◆Oe72InN3/k
2012/10/09(火) 21:47:11.36 ID:o8UuFjXM0
つまり、千反田の父親も好奇心の権化と言う事だろうか。
……想像するだけでも、恐ろしい。
奉太郎「さっきの話だが、遠慮させてもらう」
261: ◆Oe72InN3/k
2012/10/09(火) 21:47:47.88 ID:o8UuFjXM0
〜公園〜
奉太郎「結局ここか」
える「私の家から、結構近いですからね」
262: ◆Oe72InN3/k
2012/10/09(火) 21:48:13.48 ID:o8UuFjXM0
奉太郎「どうなっても知らんぞ……」
える「大丈夫ですよ」
俺は渋々、コーヒーを二つ買う。
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