325: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 18:50:28.23 ID:L3ltJ5W60
入須「ふふ、嘘だよ」
入須「あれは私の言葉だ」
える「……そうですか、良かったです」
326: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 18:50:54.38 ID:L3ltJ5W60
える「あ、そうでした」
える「お時間は取らせませんので、付いて来て欲しい場所があるんです」
私がそう言うと入須さんは少しだけ困った顔をします。
327: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 18:51:20.46 ID:L3ltJ5W60
私が戸惑っていると、教室の中から声が聞こえてきます。
それは、入須さんに向かって発せられていた声でした。
内容は、こっちを後回しにすればいい、との物で……
328: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 18:51:57.88 ID:L3ltJ5W60
〜古典部〜
える「着きました、入須さん」
入須「ここは、古典部か」
329: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 18:52:25.18 ID:L3ltJ5W60
これから入須さんを驚かせると言うのに、二人ともどこか浮かない顔をしていたのです。
……福部さんが来ていないからでしょうか?
いいえ、それは違う筈です。
330: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 18:52:52.52 ID:L3ltJ5W60
える「あの、何かあったんですか?」
入須さんも異変には気付いた様で、扉の近くで待っていてくれました。
奉太郎「……ちょっとな」
331: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 18:53:18.23 ID:L3ltJ5W60
奉太郎「簡単に言うぞ」
奉太郎「手袋に穴が開いた」
える「……どういう意味ですか?」
332: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 18:54:23.45 ID:L3ltJ5W60
摩耶花「……」
摩耶花さんはその言葉に答えませんでしたが、折木さんが言うからにはそうなんでしょう。
なるほど、摩耶花さんが先程、私に謝ったのは恐らく……しっかりと見張っていられなかったからでしょう。
333: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 18:55:12.56 ID:L3ltJ5W60
入須「千反田はその手袋を、私にプレゼントしようとしてくれたんだな」
える「……はい」
入須「だが、何者かによって手袋には穴が開けられた」
334: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 18:55:38.80 ID:L3ltJ5W60
奉太郎「貰う人がああ言ってるんだ、渡してやれ」
える「……分かりました」
こんな形になってしまいましたが……入須さんは、喜んでくれるのでしょうか。
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