330: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 18:52:52.52 ID:L3ltJ5W60
える「あの、何かあったんですか?」
入須さんも異変には気付いた様で、扉の近くで待っていてくれました。
奉太郎「……ちょっとな」
331: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 18:53:18.23 ID:L3ltJ5W60
奉太郎「簡単に言うぞ」
奉太郎「手袋に穴が開いた」
える「……どういう意味ですか?」
332: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 18:54:23.45 ID:L3ltJ5W60
摩耶花「……」
摩耶花さんはその言葉に答えませんでしたが、折木さんが言うからにはそうなんでしょう。
なるほど、摩耶花さんが先程、私に謝ったのは恐らく……しっかりと見張っていられなかったからでしょう。
333: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 18:55:12.56 ID:L3ltJ5W60
入須「千反田はその手袋を、私にプレゼントしようとしてくれたんだな」
える「……はい」
入須「だが、何者かによって手袋には穴が開けられた」
334: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 18:55:38.80 ID:L3ltJ5W60
奉太郎「貰う人がああ言ってるんだ、渡してやれ」
える「……分かりました」
こんな形になってしまいましたが……入須さんは、喜んでくれるのでしょうか。
335: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 18:56:19.92 ID:L3ltJ5W60
奉太郎「……余計な事を」
口ではそう言っていましたが、照れているのはすぐに分かります。
そしてその後、入須さんはクラスの方達との用事もあり、教室へと戻っていきました。
336: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 18:56:55.54 ID:L3ltJ5W60
える「……今回の事です」
奉太郎「駄目だ」
える「何故ですか、私……どうしても」
337: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 18:57:41.12 ID:L3ltJ5W60
折木さんも摩耶花さんも説明する気が無い様だったので、私がゆっくりと説明をします。
……説明するのには、あまり慣れていないせいもあって、随分と回りくどい説明になっていまいましたが。
里志「なるほど、そういう事か」
338: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 18:58:24.26 ID:L3ltJ5W60
奉太郎「分からないと言ってるだろ」
奉太郎「……帰る」
そう言い、折木さんは鞄を手に取ると、部室を後にしようとします。
339: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 18:59:04.10 ID:L3ltJ5W60
〜帰り道〜
学校から出て、前を歩いている折木さんを見つけます。
私は駆け足で近寄り、横に並んで歩き始めました。
340: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 19:00:01.49 ID:L3ltJ5W60
奉太郎「そんなの、小さい事だろ」
える「どんなに小さくても嫌なんです」
奉太郎「……」
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