339: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 18:59:04.10 ID:L3ltJ5W60
〜帰り道〜
学校から出て、前を歩いている折木さんを見つけます。
私は駆け足で近寄り、横に並んで歩き始めました。
340: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 19:00:01.49 ID:L3ltJ5W60
奉太郎「そんなの、小さい事だろ」
える「どんなに小さくても嫌なんです」
奉太郎「……」
341: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 19:00:45.97 ID:L3ltJ5W60
そう言うと、折木さんはゆっくりと話し始めました。
奉太郎「まず、俺と伊原が部室に行った時、鍵は開いていた」
える「でも、さっきは閉まっていたと……」
342: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 19:01:51.69 ID:L3ltJ5W60
奉太郎「それで、伊原が俺にもう一度プレゼントを見ていいか聞いてきたんだ」
奉太郎「それを断る理由なんて無い、俺は見ていいぞと言った」
える「……はい」
343: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 19:02:17.41 ID:L3ltJ5W60
奉太郎「俺には皆に話すという選択もあったがな」
奉太郎「結果的にお前には話してしまったが、まあ」
奉太郎「一番悪いのは、俺だろうな」
344: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 19:03:11.10 ID:L3ltJ5W60
私がそう言うと、折木さんは顔を私とは反対側に向け、小さく呟きました。
奉太郎「……どうだかな」
える「ですが、今……この場なら、選択は他にもあります」
345: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 19:03:36.50 ID:L3ltJ5W60
える「摩耶花さんは言おうとしていたんですよ、自分がした事を」
える「何故、あんな顔をしていたのか……さっきまで分かりませんでした」
える「ですが、折木さんの話を聞いて、全て分かりました」
346: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 19:04:22.12 ID:L3ltJ5W60
私はそう言い、折木さんの手を掴みます。
そのまま後ろに向き直り、走りました。
347: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 19:04:52.16 ID:L3ltJ5W60
〜古典部〜
廊下を駆けて、古典部の前へとやってきました。
そのままの勢いで扉を開けます。
348: ◆Oe72InN3/k
2012/10/13(土) 19:05:51.89 ID:L3ltJ5W60
……人に説明をするのには、やはり私では厳しい物があるようです。
しかし、摩耶花さんは先程の私の言葉をゆっくりと理解し、折木さんの言葉を遮りました。
摩耶花「……今日の事ね」
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