603: ◆Oe72InN3/k
2012/10/21(日) 18:40:41.72 ID:82esDMmt0
 こんばんは。 
  
 第13話、投下致します。 
604: ◆Oe72InN3/k
2012/10/21(日) 18:41:13.28 ID:82esDMmt0
 花火は未だに上がり続けている。 
  
 一際大きな花火が上がり、その音で俺は意識を過去から引き戻した。 
  
 入須「そういえば」 
605: ◆Oe72InN3/k
2012/10/21(日) 18:41:40.81 ID:82esDMmt0
 ……ああ、あれの事か。 
  
 奉太郎「……まだ、出そうに無いですね」 
  
 入須「……そうか」 
606: ◆Oe72InN3/k
2012/10/21(日) 18:42:07.07 ID:82esDMmt0
 奉太郎「随分と急かしますね」 
  
 入須「まあな」 
  
 入須「どの道、いつかは答えなければいけないんだ」 
607: ◆Oe72InN3/k
2012/10/21(日) 18:42:34.56 ID:82esDMmt0
 口篭る俺を見ながら、入須は少しだけ声を大きくし、俺に告げた。 
  
 入須「答えを出すのは、この花火大会が終わるまで」 
  
 入須「それでいいな」 
608: ◆Oe72InN3/k
2012/10/21(日) 18:43:19.90 ID:82esDMmt0
 過去 
  
 〜古典部〜 
  
 俺は、部室で勉強をしていた。 
609: ◆Oe72InN3/k
2012/10/21(日) 18:43:46.76 ID:82esDMmt0
 しかし、どうにも……教え方が下手すぎた。 
  
 例えば、俺が式の組み立て方……答えが出る経緯を忘れ、悩んでいた時。 
  
 俺の目の前に座るこいつは、答えをざっくりと言い、途中の経過は全く教えてくれない。 
610: ◆Oe72InN3/k
2012/10/21(日) 18:44:13.61 ID:82esDMmt0
 奉太郎「……」 
  
 える「……」 
  
 奉太郎「……」 
611: ◆Oe72InN3/k
2012/10/21(日) 18:44:39.27 ID:82esDMmt0
 奉太郎「……ふう」 
  
 俺は回していたペンを置き、千反田に向け口を開く。 
  
 奉太郎「何か、言いたい事でもあるのか」 
612: ◆Oe72InN3/k
2012/10/21(日) 18:45:05.58 ID:82esDMmt0
 正確に言えば、取り組もうとした時だった。 
  
 える「だ、駄目です!」 
  
 奉太郎「な、なにが」 
613: ◆Oe72InN3/k
2012/10/21(日) 18:45:32.59 ID:82esDMmt0
 全く、満足に勉強も出来たものでは無い。 
  
 しかしまあ……その気になる事を解決出来たなら、千反田も幾分か落ち着くだろう。 
  
 なら、俺がやるべき事は一つ。 
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