792: ◆Oe72InN3/k
2012/10/28(日) 19:42:18.15 ID:MSedhqvo0
える「謝らないでください」
える「私がその道を選んだのは……停滞したかったからです」
停滞……?
793: ◆Oe72InN3/k
2012/10/28(日) 19:42:45.57 ID:MSedhqvo0
える「足を止めて世界を見れば、折木さんの生き方を学べるかもしれないと」
奉太郎「……俺から学ぶ物なんて、無いだろうに」
える「そんな事ありませんよ」
794: ◆Oe72InN3/k
2012/10/28(日) 19:43:13.05 ID:MSedhqvo0
しかし何か、引っ掛かる事がある。
だがそれを考えるのはあれだ、今じゃない。
今するべき事は、千反田の話に耳を傾ける事だろう。
795: ◆Oe72InN3/k
2012/10/28(日) 19:43:38.88 ID:MSedhqvo0
える「……ありがとうございます」
える「やはり、折木さんには何でも話してみるべきですね」
そこまで過大評価されてしまっては、困る。
796: ◆Oe72InN3/k
2012/10/28(日) 19:44:16.78 ID:MSedhqvo0
える「ええ、そうですよね」
千反田はそう言いながら笑っていたが、ならばお前はどうなんだ。
自分の事を理解して、自分の信じる選択をしたお前は。
797: ◆Oe72InN3/k
2012/10/28(日) 19:44:51.58 ID:MSedhqvo0
それは千反田も良く分かっている筈だ。
なら、さっきの言葉は恐らく……
俺と千反田の、関係の事だろうか。
798: ◆Oe72InN3/k
2012/10/28(日) 19:45:21.37 ID:MSedhqvo0
ああ、まずいまずい。
気分が暗くなってきてしまっている。
……家に帰ったら、もう一度ゆっくり考えよう。
799: ◆Oe72InN3/k
2012/10/28(日) 19:45:49.99 ID:MSedhqvo0
〜台所〜
奉太郎「悪いな、飯まで作ってもらって」
俺は料理を作る千反田の背中に声を掛けた。
800: ◆Oe72InN3/k
2012/10/28(日) 19:46:16.49 ID:MSedhqvo0
とは言って見た物の、料理なんてまともに作った事すらない。
ま、そんな機会は来ないだろう。
える「ええ、楽しみにしておきます」
801: ◆Oe72InN3/k
2012/10/28(日) 19:47:13.70 ID:MSedhqvo0
える「いえ、特に無いですが」
奉太郎「それなら、公園に行かないか」
俺がそう言うと、今までずっと俺に背中を向けたままだった千反田が振り返った。
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