972: ◆Oe72InN3/k
2012/11/10(土) 22:24:13.33 ID:fcX3Mr2O0
 える「おはようございます、折木さん」 
  
 奉太郎「おはよう」 
  
 家を出るとすぐに、千反田が目に入ってくる。 
973: ◆Oe72InN3/k
2012/11/10(土) 22:24:55.17 ID:fcX3Mr2O0
 奉太郎「結論から言うと、そうだな」 
  
 奉太郎「卵焼きと言うよりは、炒り卵と言った方が近いかもしれない」 
  
 える「そうでしたか……でも、焼いた事には変わりは無いので、大丈夫ですよ」 
974: ◆Oe72InN3/k
2012/11/10(土) 22:25:32.31 ID:fcX3Mr2O0
 奉太郎「いいのか? 放課後に食べる分もあるんじゃないか」 
  
 える「いいえ、実はですね」 
  
 える「最初から、そのつもりだったので」 
975: ◆Oe72InN3/k
2012/11/10(土) 22:27:39.39 ID:fcX3Mr2O0
 奉太郎「いや、そこまでじゃない」 
  
 える「気にならないんですか?」 
  
 奉太郎「……それも違うが」 
976: ◆Oe72InN3/k
2012/11/10(土) 22:28:05.21 ID:fcX3Mr2O0
 〜古典部〜 
  
 午前の授業も終わり、俺は古典部へと足を運んだ。 
  
 扉を開けると、すぐに窓際に座っている千反田が目に入ってくる。 
977: ◆Oe72InN3/k
2012/11/10(土) 22:28:47.10 ID:fcX3Mr2O0
 千反田はそう言いながら、鞄から小さな容器を取り出した。 
  
 える「そう言えば、折木さんには一度、卵焼きを作ってましたっけ」 
  
 あったっけか、そんな事が…… 
978: ◆Oe72InN3/k
2012/11/10(土) 22:29:26.74 ID:fcX3Mr2O0
 奉太郎「それで、食べていいか」 
  
 える「あ、そうでしたね」 
  
 える「どうぞ」 
979: ◆Oe72InN3/k
2012/11/10(土) 22:29:52.86 ID:fcX3Mr2O0
 える「本当ですか?」 
  
 奉太郎「ああ、こんな事で嘘は付かない」 
  
 える「少々、味付けを失敗したんですが……ちょっと濃くないですか?」 
980: ◆Oe72InN3/k
2012/11/10(土) 22:30:20.48 ID:fcX3Mr2O0
 奉太郎「じゃあ、ほら」 
  
 鞄から容器を取り出し、千反田の前で開ける。 
  
 える「これは、確かに卵焼きと言うよりは炒り卵と言った方が正しいですね」 
981: ◆Oe72InN3/k
2012/11/10(土) 22:31:05.11 ID:fcX3Mr2O0
 〜放課後〜 
  
 里志「と言う訳で、皆作ってきたかな?」 
  
 摩耶花「勿論、作ってきたわよ」 
982: ◆Oe72InN3/k
2012/11/10(土) 22:32:17.31 ID:fcX3Mr2O0
 摩耶花「それじゃ、貰うわね」 
  
 伊原の言葉を合図に、里志を除く三人が箸を伸ばす。 
  
 奉太郎「……うまいな」 
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