過去ログ - 元・魔法少女まどか☆マギカ 〜ひだまり☆まどっち〜
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13:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[saga]
2012/10/28(日) 05:35:22.67 ID:r/X0P46jo
  ――旧姓、鹿目まどか(20)の朝は早い。

  爽やかな朝の陽ざしの中、小鳥達の囀る音色がまどかの意識を夢の世界から呼び覚ます。
 「ん……。朝……」
  8畳2間のアパートの一室で、眠りから目覚めたまどかは未だまどろみから覚めきらぬ視線で、自分の右隣に寝ている夫を見る。
  愛する妻の為に左腕を枕にしてやったまま、気持ち良さそうに寝ている夫を起こさぬよう、ベッドから抜け出す。
 「朝ごはん作らなきゃ。でもその前に……」
  裸で眠る夫に布団を掛け直してやり、まどかは生まれたままの姿でタンスから着替えを取り出してバスルームへと向かうのだった。

          ☆

 「ふう……」
  暖かいシャワーを頭から浴びてシャンプーを洗い流し、次は体を洗おうとした時だった。
  不意にガチャっと言う扉が開く音がして、まどかが振り返ると夫である芳君がバスルームの中に入ってきた。

 「おはよう、まどか」
 「お、おはよう、芳文さん」
  ごく自然な流れかのように堂々と入ってきた夫にまどかが朝の挨拶をすると、芳君はおもむろにボディソープを手に取り泡立たせ始める。
 「えっと、わたしシャワー浴びてたの気付かなかった?」
  まどかが困惑した表情で尋ねると、芳君は爽やかな笑顔で答える。
 「ははは。流石にそこまで寝ぼけちゃいないさ」
  そう言って、まどかの左腕を取るとボディソープを優しく刷り込むように塗り始める。
 「え? えっと……なにしてるの……?」
  突然の夫の行動に困惑しつつ尋ねると、彼は手を休める事無く言った。

 「いや、夜にいっぱいまどかの体を汚しちゃったからさ、洗ってあげようと思って」
  その言葉に昨夜の事を思い出したまどかは、慌てて彼の行動を止めようとする。
 「そ、そんなのいいよっ。自分で洗うからっ」
 「遠慮しなくていいんだよ。愛する奥さんをきれいに輝かせるのは夫の役目」
  そんな事を言いながら、まどかの左腋の下まで手を伸ばすと腋の下を擦り始める。
 「芳文さんくすぐったいよぅ……。それに、どうしてスポンジを使わないの?」
  新婚3か月目の新妻の疑問にキラリと歯を光らせて、爽やかな笑顔で芳君は答える。
 「何言ってるんだ。大切な奥さんの体をスポンジなんかで擦って傷つけたらどうするんだよ」
 「いや、スポンジで擦るくらいじゃ」
  まどかの言葉を言い終わらせない内に、芳君は言葉を続ける。
 「だから、俺の手で優しく洗ってあげるよ」
  そう言ってまどかの左胸に手を伸ばす。

  ふにゅん。


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