過去ログ - フィアンマ「…天使…?」垣根「それじゃ、安価旅行に洒落込むとしようぜ」
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111: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/10/04(木) 21:22:18.03 ID:eCRhLmYB0

垣根「…あーん」

嬉しそうに口を開けるのは癪だったので、渋々といった様子を演出しつつ、口を開ける。
雛鳥に餌をやっている気分なのか、フィアンマは垣根に食べさせた後、感想を聞くでもなくまた食事を再開する。
垣根はそんな彼女の様子を眺め、まずは常識を教えなければならないような気がする、と心中で呟くのだった。

ホテルの部屋に入るとほぼ同時に、雨が降ってきた。
激しさは無く、穏やかなものの、長く降り続くようだ。
激しい通り雨にしろ、穏やかな長雨にしろ、もう外には出ないので関係無いのだが。
退屈なこの時間を使って垣根はフィアンマに一般常識を教えていたのだが、大体は知っているようだった。
ただ、人間関係のそれについてだけ、非常に疎く。
かといって自分も完全に人間関係に関する全てを知っています、という訳でもないから、詳しく教えられず。

垣根「お前、貞操観念無いの?」

失礼を承知での質問に、フィアンマは不可解そうに首を傾げる。

フィアンマ「充分にあるが」

垣根「…別にそういうつもりは皆無だけど、俺についてきてヤられるとかそういう危機感は無かった訳?」

フィアンマ「無かったし、無いな。そもそも、力量では俺様の方が勝っている」

垣根「そうとも限ら…ああもういいか」

はー、と肩を落とし、垣根はチェスのセットを始める。
別に自分に警戒しろと言っている訳ではないのだ。して欲しいということでもない。
ただ、そんな甘い考えで他の誰かに襲われやしないかと無駄に心配をしてみただけだ。
そういえば他人の心配なんかした事無かったな、と思いながらチェスのセットを終えた垣根は、チェスの駒を指先で撫でる。
右肘から先が無くなったなんて現実は"認めない"。
だから、今ここに右腕は存在している。超能力者だからこそ、そして『未元物質』だからこそ、成立する。
フィアンマは駒を動かし(じゃんけんなどする前から勝敗は目に見えている)、ふと垣根に問いかける。

フィアンマ「そういえば、お前は何処でチェスを習ったんだ」

垣根「>>113



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