過去ログ - フィアンマ「…天使…?」垣根「それじゃ、安価旅行に洒落込むとしようぜ」
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122: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/10/04(木) 21:36:05.42 ID:eCRhLmYB0

垣根「ネット」

フィアンマ「誰かに習った訳ではないのか」

垣根「そもそも教えてくれるような大人もガキも周りに居なかったからな。ただ、暇とネット環境はあった。暇つぶしに色色ゲームを探してたらチェスに行き着いた訳だ。将棋より、世界で通用し易いしな」

フィアンマ「だが、学園都市から出るつもりは無かったのだろう?」

垣根「昔はな。…色色とあって、…学園都市の全てを間接的にでも掌握したら、自分の知らない世界を見てみたいとは思ってた。籠の鳥も井の蛙もうんざりだったし、何より、あのクソッタレな場所よりまだマシな場所があるんじゃねえかと思った」

フィアンマ「実際に今現在進行形でその夢を叶えているが、感想は」

垣根「悪くねえな。追われる身でなけりゃ、もっと心の底から楽しめただろうよ。それ位、今の生活の方が楽しい。…人を殺す生活の方が、楽だと思ってたんだけどな」

フィアンマ「お前に良心が備わっているからだろう。人を殺せば、少なからず痛む」

垣根「良心、ね。…ハッ、…俺は一流の悪党以上に、絶対的な悪を確信して、…実際、その通りだった人間だ。良心なんか、ねえよ」

フィアンマ「…絶対的な善を確信していた俺様にも、悪意はある。あった。…人間は、その双方を持ち合わせている。悪いだけの人間も、善いだけの人間も存在しない」

垣根「……」

フィアンマ「だから、赦すんだろう。何をされても、憎悪で返さない事で赦す。誰かが我慢しなければならない。絶対的なものが無いからだ。この地上にはな。…ただ、人間が今日まで生き続けている事が、善意が悪意を上回ることの証明だ」

垣根「はん、説教そのものだな」

フィアンマ「俺様がされた説教そのものだからな」

綺麗事の上塗りで吐き気がする。
そうは思えど、垣根帝督という少年は、完全には否定出来なかった。
自分以上に凶行を重ねた存在である第一位、『一方通行』が、許されているから。
それはつまり、あの凶行に付随した全ての悪意に善意が打ち勝ったということ。

垣根「…純粋な善意なんて反吐が出るな」

フィアンマ「…悪意はともかく、何故善意を拒絶する」

垣根「>>124だからだよ」





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