過去ログ - フィアンマ「…天使…?」垣根「それじゃ、安価旅行に洒落込むとしようぜ」
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14: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/10/01(月) 20:42:54.73 ID:1VFRpQdS0
>>12 書き溜めに手間取っていましたが、ようやく立ててこられました》


垣根「ま、グルメ旅行ってヤツだな。後はその国特有のゲームとか。これといってはっきりとした目的はねえ。旅行中、楽しければそれで良い」

フィアンマ「刹那的だな。まぁ、将来を見据える必要も無いが」

垣根「だろ?」

苺ジャム入りチョコレートの空き箱、ゴミをくしゃくしゃに丸めて捨て、垣根はフィアンマを見やる。
そして、自分に投げかけられたのと、まったく同じ質問をした。

垣根「お前はやりたい事無いのかよ」

フィアンマ「無い」

垣根「即答だなオイ」

フィアンマ「お前に合わせる。少しでも楽しい思いが出来て、人の笑顔が見られたらそれで良い」

垣根「まるで善人だな」

フィアンマ「俺様は善人だよ」

仕出かしてきた事はともかく、フィアンマは元々悪い人間ではない。
むやみに人を傷つけようとは思わないし、結構純粋だ。
一種狂気すら宿るその処女の恋情の如く盲目的な純粋さに基づいた邪悪にぞっとしつつ、垣根は肩を竦める。
一度"殺されて"以来、人に悪意を向ける事が馬鹿馬鹿しく感じられるようになったのだ。
丸くなった、というべきか。無気力になった、というべきか。
はたまたこの短い時間の中でそれなりの友好関係を既に築いたからか、とかく、垣根帝督は昔より穏やかになった事を自覚していた。

垣根「そういやお前、何歳なの?」

フィアンマ「十七だが」

垣根「同い年か…ふーん」

意外だ、とぼやき、垣根はベッドに身体を預ける。
今日はこのまま休んでしまっても良いかもしれない。
フィアンマは暇で仕方がないのか、垣根に話しかける。

フィアンマ「あの翼は何だ」

ちなみに療養中、人を天使と呼ぶとは、と揶揄した結果恐ろしく宗教臭い説教を受けた為、垣根はもうその事について触れないと堅く誓った。

垣根「能力使うにあたって本気出すと勝手に出ちまう」

フィアンマ「自力で出す事は出来ないのか?」

垣根「出来なくはねえけど。何で?」

フィアンマ「…、…>>15



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