過去ログ - フィアンマ「…天使…?」垣根「それじゃ、安価旅行に洒落込むとしようぜ」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/10/07(日) 17:53:23.92 ID:wEmHWZbE0
上条「どうせ、アレイスターにでもやられたんだろ」
フィアンマ「…、」
まるで、夕飯時に食事を零してしまった子供をたしなめているかのような、軽い声音。
フィアンマの腕の事は心配しているようだが、アレイスターについて一切の―――思いが、見えない。
カラカラに乾ききった表情を浮かべ、上条は悲しそうにため息を漏らす。
上条「……この世界には、救えないヤツも居るんだな。…今思えば、お前のやり方はそんなに間違ってなかったような気もする」
フィアンマ「何の話だ、」
上条「言葉じゃわからないヤツって居るもんだよな。言って聞かせて道を示しても、従わない強情なヤツが」
ぼんやりとした表情で呟き、上条はのんびりと伸びをした。
感情の灯らない声音。かつての自分以上に何か狂気に囚われている上条の様子に、フィアンマは閉口する。
何が、とははっきり言えないが、何かがおかしくなっている。自分の知る上条当麻ではない。
上条「…その、…腕は、まだ俺の力じゃどうにもしてやれないけど、さ。……アレイスターは殺しておいたから、安心してくれよ」
柔らかな笑み。無機質な笑顔。
少しつついたら崩れてしまいそうな。
上条「そういえば、さっきのヤツ等に怪我させられてないか?」
この少年は、見境無しに他人を攻撃する人間だっただろうか。
たとえ相手が誰であれ、殺したり、むやみに傷つけるような人間ではなかった気がする。
もしかしたら、それは自分の思い違いだったのかもしれない。
上条の様子から恐怖を催し、フィアンマは一歩後ろに下がる。
そして息をゆっくり吐きだした後、足の位置を戻した。
フィアンマ「…問題無い。無傷だ。どのみち、お前が割入らなければ自衛はするつもりだった」
上条「そっか」
良かった、と笑んで、上条は首を傾げる。
真っ黒な瞳には果てしない絶望が広がっていて。吸い込まれそうな。
何だかよく出来た人形のようで、気味が悪かった。
上条「ところで、何か用事あるのか? 引き止めちゃったならごめんな」
フィアンマ「…少し探し物をしている」
上条「探し物?」
フィアンマ「実験用のマウスを二匹。取引出来る場所を知らないか?」
上条「
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