過去ログ - フィアンマ「…天使…?」垣根「それじゃ、安価旅行に洒落込むとしようぜ」
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230: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/10/07(日) 22:04:17.04 ID:XYK7xVqd0

ドラッグストアから帰った垣根は、困惑していた。
自分が部屋を出る時には、彼女は眠っていた。
そこで悪夢でも見てしまったのか、帰ってきた自分に抱きついて、それから離れない。
もう五分も経過した。怖い夢を見たのなら内容を吐露すればいいのに、そういうこともなく。

垣根「……何だよ」

そう声をかけて、垣根は袋を一旦適当なテーブルへ放る。
見事に着地したのを見、部屋のドアのオートロックが作動しているかどうか、視線を一度だけそちらにやって確認した後、ため息をついた。
不意に彼女が一言だけ口にしたのは、イタリア語で『助けて』。

垣根帝督は、人を慰める事が苦手だ。
経験など無かったし、慰められたこともほとんど無かったから。
気休め程度の言葉なら、かけられない方がむしろ苛立たなくて済む。
どうしろというのだ、と困惑のままに、垣根はフィアンマに何があったのかと問いかけた。
混乱しているのか思考が回っていないのか、応える声は日本語ではない。
イタリア語はそもそも話せる垣根は別に困らず、そのまま言葉を促す。

フィアンマ「…怖い夢を、」

垣根「……」

フィアンマ「…死ぬ、より。恐ろしくて、」

垣根「……」

何と言葉をかければ最適なのか、わからなかった。
その辺りの女を口説く用の猫かぶり言葉ならいくらでも知っているが、それを言うには自分が嫌だ。






垣根はどうする?>>+2


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