過去ログ - フィアンマ「…天使…?」垣根「それじゃ、安価旅行に洒落込むとしようぜ」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/10/09(火) 19:40:44.60 ID:pfcocsCm0
《
>>274
様 大丈夫です、このスレは…!
>>275
様 出来れば、越えたい…です 4スレとか夢です》
フィアンマは、或いはそんな言葉を求めていたのかもしれない。
神を捨てろと、強制力を持った言葉が欲しかったのかも、しれない。
結ばれて愛し合って、その先は自分達で創る。
運命を定める残酷な神を殺してでも自分を愛してくれるというのなら、踏み出す勇気とて持てるというもの。
フィアンマ「…っ、」
じわ、と涙が滲みだし、意識に逆らって視界が歪んでいく。
泣いても困らわせるだけで意味などないというのに、ぼろぼろと涙が溢れてズボンを濡らす。
空けていた距離を詰め、抱きつこうとして、抱きしめようとして。
右腕の無い状態に慣れ始めていた身体のバランサーは見事に異常警鐘を鳴らし、体勢を崩した。
コンマ一秒垣根はフィアンマをじっと見つめ、躊躇なく受け止めた。
予期せぬタイミングの予期せぬ動きで、唇が、重なる。
軽いリップ音はしなかった。
ファーストキスはレモンの味というのは嘘じゃないか、と二人は思う。
先程の夕飯の、舌に染み込み残った甘い味がした。
お互いに硬直した後、思い出したように目を瞑る。
まるで恋愛映画初主演の、下手な役者達のようだった。
しばらく唇を重ねた後、舌を絡ませることも差し出すこともなく、口を離す。
たとえその身にどれだけの返り血を浴びていようと、根本の部分ではやや幼い二人は揃って沈黙する。赤面する。
垣根「……」
フィアンマ「……」
事故だ、と弁解しようとして、いやしかし恋人同士になった者、好きあった人間同士が口付けを交わして何の問題も無い為、フィアンマはしばらく黙り込む。
何か言おうとして、羞恥が先走って何も言葉が出てこない垣根帝督。こちらも黙り込む。
垣根「…寝るか」
フィアンマ「………」
こく、と頷いたフィアンマは毛布に潜り込み、ぬいぐるみを抱きしめた。
垣根も烏の行水を済ませてベッドに潜る。
深夜三時。
寝れない。
フィアンマ「…なあ、」
垣根「…何だよ」
フィアンマ「…そちらで寝ても良いか」
垣根「…
>>278
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