過去ログ - フィアンマ「…天使…?」垣根「それじゃ、安価旅行に洒落込むとしようぜ」
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[saga]
2012/10/03(水) 18:08:03.92 ID:gBESxf080
垣根「とりあえず…バター買うか」
何を作るにもバターは重要だ。
質の良さそうなバターを購入し、これはじゃがバターを作ろうと垣根は決める。
刹那的な旅、帰国を考えていないということは、後先考えずに金を使えるということでもある。
そもそも垣根は今まで残金を気にした事が無かったが、それは余裕に裏打ちされたもの。
まるで自殺する場所を捜しているかの様だ、と考え、あながち間違ってもいないか、と垣根は苦く笑った。
夕食の内容はマッシュ・ド・ポテト、ポテトサラダ・ポトフ・じゃがバター。
箱の中の馬鈴薯半分は消えるのではないだろうか、と思いつつ、他に必要な材料を購入していく。
バター、人参、玉ねぎ、ベーコンなど。
外食にはすっかり懲りたので、イギリスに居る間は自炊生活となりそうだ。
幸いにもジャガイモと違って人参などは主食となる野菜で無い為に箱売りではなく単数買いだった為、あまり買わなくて済んだ。
垣根「食べ物に縛られる生活ってのも嫌になるな。まだ嫌気はさしてねえけど」
フィアンマ「買ってしまった以上、理由もなく食べずに腐らせるのは気分が悪いからな」
垣根「ま、この調子でジャガイモ主食にしておけばなくなっていくだろ。パン食うより力出そうだしな」
垣根の中において力の出る食べ物は米>ジャガイモ>ナン>パンの様だ。
基準は長い時間腹に溜まるかどうか、だそうで。
ちなみに。
自らの能力に常識は通用しないと敵に豪語し、宣言する彼は、だいぶ常識人である。
垣根「おいやめろそれ明らかに地雷っぽいじゃねえか」
フィアンマ「安心しろ、賭けには強い」
垣根「知ってる。その賭けが強いお前が店選んで失敗したんだから多分この国の既製品は駄目なんだっての」
アップルパイに目を引かれるフィアンマを止める姿は、同い年ながらもまるで兄の様だった。
ホテルに戻ってきた二人は、じゃがバターを食べつつ調理をする。
軽く塩茹でした熱いほくほくのじゃがいもを二つに割ったその間にバターをひとかけら、細かく切ったベーコンを乗せる。
ジャガイモの熱でバターが溶け、ベーコンも温まり、その脂が染み出して非常に美味しい。
ベーコンを存外多く購入してしまったため、載せてしまおうと垣根が提案したのである。
ジャガイモ本来の甘みとバターのコク、ベーコンによる肉の香り、という食欲をそそるソレをおやつ代わりに食べながら、長い調理に耐える。
ジャガイモを茹でるのにはそれなりに体力が要る。長時間火を焚いている為キッチンが暑い上に鍋が重い。お湯を捨てるのも一苦労だ。
フィアンマ「一人暮らしでもしていたのか。随分慣れている様に見えるが」
垣根「ああ、一人暮らし。とはいっても金には困らなかったから専ら外食だったけど、飽きるからな。趣味半分に自炊してた時期はあった」
余儀なくされて、というより、単純にファミレスやケータリングのメニューに飽きが来たから。
何とも贅沢な理由で自炊していたのだという答えを聞き、フィアンマは相槌を打つ。
垣根「お前は料理した経験あんの? 今の生活中のは除いて」
フィアンマ「
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