過去ログ - フィアンマ「…天使…?」垣根「それじゃ、安価旅行に洒落込むとしようぜ」
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5: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/10/01(月) 11:06:49.70 ID:XbjeqNTAO

フィアンマの手当てを終えた垣根はフィアンマを抱えて移動し、どうにかロシアの民家に宿泊許可を取り付けた。
持ち前の仕事用猫被りと、フィアンマが重傷である事、そしてその民家の家主たる老夫婦に垣根位の年齢の孫がかつて居たという同情と憐憫と幸運が功を奏したのである。ベッドに横たわり、のろのろと毛布にくるまって気を失ったフィアンマは、一時間程眠ってから目を覚ました。

フィアンマ「……、…何故、俺様を助けた」

垣根「気紛れ。後、道連れ探してたからだな」


老夫婦から振る舞われた温かなシチューを食べ、垣根はさらりと答える。 ちなみに、右肘から先が無いなどという事実は彼の『自分だけの現実』に介入出来なかった為、垣根帝督は五体満足だ。

フィアンマ「道連れ?」

垣根「捕まったら死ぬか、はたまた死んだ方がマシだっていう扱いを受ける事が目に見えてる立場に居るんだよ、俺は。予想出来てる。…まぁ、そんな訳で、死ぬ前に自分が見た事の無い世界を知りたいと思って、逃亡旅行中だ。一人じゃ寂しいだろ」

フィアンマ「…なるほど。…なら、俺様は道連れにお誂え向きだな。お前と同じ様な状態だ。これから旅行するつもりでいた」

垣根「奇遇だな。…それじゃ、生死を賭けた逃亡旅行に洒落込むとしようぜ」

お互いに居た場所が地獄の、血なまぐさい闇の中だったからか、二人は話が合った。
素性をある程度話し、理解し合い。
お互いに死ぬまでに世界を見ようと決めた。
垣根帝督はもはや、野心や復讐心に縛られる事も、学園都市に戻るつもりも無い。
フィアンマもまた、責務や責任感に縛られる事も、ローマ正教に戻るつもりも無かった。


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