過去ログ - フィアンマ「…天使…?」垣根「それじゃ、安価旅行に洒落込むとしようぜ」
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◆2/3UkhVg4u1D
[sage saga]
2012/11/05(月) 09:36:26.92 ID:+ODCBPLAO
「なぁ、」
手を伸ばし、垣根は問いかける。
何だ、と返事をする彼女の髪を撫で、手繰り寄せながら、垣根は言葉を続けた。
「俺が記憶喪失になったら、どうする?」
「…それは、『意味記憶』『エピソード記憶』『技能記憶』…どれの事を言っているんだ?」
上条当麻について思い浮かべながら、フィアンマは細かく追及して聞き返す。
垣根は少し考えこむ素振りを見せてから、彼女の身体を抱きしめて答えた。
「そうだな―――エピソード記憶。演算も出来るし、物の意味もわかるが、お前の事、自分の事すらわからない」
「…何も変わらんよ。また、やり直すだけだ」
抱きしめられながら、フィアンマは戸惑うでもなくそう返した。
やり直すだけ。
素っ気ない言い方だからこそ、そこには沢山の感情が詰まっている。
「……その時は、もう少し自分を良く見せる」
「アプローチで?」
「そうだよ。…たとえ帝督が俺様を忘れても、…俺様は何も忘れない」
記憶が無くなっても、自分を愛していなくとも。フィアンマにとって、垣根帝督は愛するべき人間である事に変わりはない。
忘れられたのなら、もう一度愛してもらえばいい。
その為に、何度だって努力したら良い。
かつて世界を救う為にどこまでも犠牲に出来た自分が、人に愛される為に努力出来ない筈が無い。
右方のフィアンマは。
カンパーナという一人の少女は、少なくともそう、自分を信じている。
「…ま、そうそう記憶喪失になんざならねえだろうけどな」
「脳を酷使している帝督の場合、ボケるのは早いかもしれんがね」
「んな訳ねえだろ、ぞっとする事言うんじゃねえよ」
―――眠り姫は、夢を視ない。
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