過去ログ - オッレルス「あの日、俺は最も安価な選択をした」
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2: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/10/01(月) 20:23:42.40 ID:1VFRpQdS0

―あらすじ―

八歳の容姿端麗な貴族子息は習い事から逃げて教会に逃げ込み、赤い髪をした美しい天使の様な六歳の少年に恋をした。
その少年は目が見えず、周囲があまり構わなかった事もあって、優しい貴族子息に懐いていった。
少年は天使の様な彼に、その髪の美しさから『燃える赤』という名前をつけてあげた。
そして、最初自分の正体がバレたくないと思ったが故に、『決闘の神』と名乗った。
毎日毎日、子息は熱心に少年へ会いにいってはプレゼントを送り、食事を共にし、絆を深めていった。

やがて十年が経ち、子息は定められた通りに婚約者と結婚をする。
お互いに望んだ結婚ではなかった為、子息は少年に変わらず会いに行った。
楽しい思い出を積み重ねていき、幸福な日々がいつまでも続く筈だった。

しかし、とある日に結婚していた事がバレてしまい、幸せな日々は終わりを迎える。
敬虔な十字教徒である彼は、同性愛など神に背くと子息の告白を断り、完全に突っぱねた。
追い詰められた青年は少年を押し倒し、泣いて嫌がられて尚、強姦する。
勿論もう会いに行ける筈もなく、合わせる顔は無くなったと項垂れて、子息は街を出て行った。
最後に受け取った贈り物を元に、少年は長年焦がれていた視力を手にする。

だけれど、世界は思っていたよりも醜くて、つまらなくて、寂しいものだった。
結果的に視力以外一切合切をなくした『燃える赤』は絶望するままに、生きる目的を捜す。




絶望の大海に沈んで視えたものは、救いを捨てた自分の為の、世界の救済だけ、だった。


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