過去ログ - 極悪人「レイプしてやろうか?」  お嬢様「ええっ!?」
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2: ◆2Ru5HhxpIY[saga]
2012/10/01(月) 21:22:19.98 ID:og91ikSP0
草の生い茂っている茂みを、彼女をおぶって十数分ほど歩いた。
薄く明るい月光に照らされた俺と少女は、メルヘンチックな世界に迷い込んでしまった錯覚を覚えるほど、この森は深く、人気がない。
時折動物が鳴き、視界を虫が横切る。それだけだった。
涼しい風が、俺たちをゆっくりと撫でるようにふいている。

「まだ・・・着かないの?私眠くって・・・ふはぁ〜・・・っ」

彼女は欠伸をして、俺の背中にぴったりとくっついた。
ほのかに彼女の暖かい温度が伝わる。
俺は心の中で、そりゃ眠たいだろうな、と思った。
今は午前を0時位を少し回ったところだ。
王宮暮らしのお嬢様なら、もう夢の世界で、空を飛んだりしてる時間帯だ。

「もう着くよ。・・・ほら、見えてきた」

「・・・ん」

俺の声に、少女は小さく声を上げた。
石造りの質素な家で、窓からはロウソクの柔らかな光がチラチラと揺れている。

・・・ロウソクは消したはずだ。
なのに、ロウソクの明かりはそれを否定するように揺れる。
つまりは、誰かがあの隠れ家にいるということ。

「・・・―あのアマ・・・」

俺はお嬢様に聞こえないように呟いた。
お嬢様にはあまり汚い言葉を聞かせたくない。
先程こんな少女に向かって"レイプ"なんぞ言ってしまったのは、完全に失態だ。

「・・・なかなか、隠れ家って雰囲気出てて・・・好きだよ。私」

「お褒めに預かり、光栄です」

なかなか高評価を得たらしい。
少女はブロンドの髪を微かに揺らして、微笑んだ。




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