過去ログ - 極悪人「レイプしてやろうか?」  お嬢様「ええっ!?」
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37: ◆2Ru5HhxpIY[saga]
2012/11/17(土) 22:06:48.99 ID:UqiFV4rJ0
「バカなんかじゃない。僕たちは正しいことをしたんだよ」

不思議と、言葉が次々に出てくる。
あの時の感覚は今でも忘れられない。
俺をはやし立てる激情が、俺の口を使って自分に“正しいことをした”と言い聞かせるようだった。

「僕達は、人を殺した・・・。だけどそれは・・・仕方ないことなんだよ、きっと・・・!」

言葉足らずなあの時の俺は、次々とどうでもいいことを喋っていた。
喋りつくして、俺は女の子の手を取る。

「・・・一緒に、正しい悪党にならないか?君と僕で・・・」

「・・・ふふっ、うふふ・・・っ!」

女の子の顔には先程までの悲しげな表情が消えていた。
楽しげに笑う女の子が、あの時の俺にはなんだか綺麗に見えた。

「それで、君の名前は・・・?」

「・・・・・・リリアン、あなたは?」

「僕は、クライドっていうんだ」

遅すぎた自己紹介。
それすらも可笑しくて、今なら蹴ったら転がる石ですら、笑ってしまいそうなほどに、愉快だった。
つまり、この最悪な状況を楽しんでいるということを示唆していた。
二人でなら、どこまでも悪党になれる。

翌日二人で、隠れ家の補修をした。
二人で使えそうな木材を集めて、手を釘で刺さないように注意しながら、包丁の柄の部分で釘を打った。
寒い夜には二人で体を暖めあい、ときには二人で悪事を働いて、二人で師匠に悪党の技を学んだ。



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