過去ログ - ■ SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)自治スレッド Part7
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975:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/03/17(日) 20:20:11.16 ID:X613c9Mc0
カーテンの隙間から差し込む日差し。
目覚ましの音。
芳野利央(男子十九番)は重たい瞼を何とか持ち上げると、枕元に置いていた眼鏡ケースを片手で探り当て、眼鏡を掛けた。
夜遅くまで本を読んでいたせいか、まだ頭がぼーっとしている。
しかし、起きなくてはならない、ゴールデンウィークを含めた4連休が終わり、今日からまた学校が始まるのだから。

ずっとベッドの上にいても仕方がないので、利央は一つ欠伸をするとベッドから降り、自室の横にある洗面台で顔を洗い髪を梳くと、部屋に戻り制服に着替え始めた。
アイロンで糊付けまでされてぱりっとしたカッターシャツに、連休中だったこともありプレスを掛けていたブラウン系のチェック柄の制服ズボン、赤ネクタイを上までしっかりと締め、少し肌寒いと天気予報で聞いていたので黒のニットベストを着、黒の通学鞄を片手に持ちアイボリーの上着を反対の腕に掛けて1階のリビングに降りた。

「おはようございます」

既にリビングで朝食を摂っていた家族へ挨拶をする。
芳野家において、年長者に敬語を遣うことは躾けられていたので当然だった。

「おはよう、利央」

既に食事を終えていた父は、コーヒーを飲みながら新聞を読んでいたが、ちらりと顔を上げて利央の顔を確認すると、再び視線を新聞に落とした。


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