過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」健夜「その１０だよ」【龍門渕】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」健夜「その１０だよ」【龍門渕】

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513: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/10/08(月) 23:00:45.87 ID:4wUjEZh00
京太郎「……っし」

まあ、やっぱり一番仲のいい奴だよな。

薄い電話帳を開いて彼女の名前を探す。

京太郎「……あ、すいません。ちょっと電話させてください」

衣「……」

返事はなかった。

とりあえず無言の肯定だと受け取り、着信をかける。

京太郎「もしもし」

咲「……えっと、どちら様でしょうか？」

京太郎「ひどくね！？」

咲「いや……ほら、京ちゃんの携帯をつかった別人という可能性も――」

京太郎「違うから、いたって普通の須賀京太郎だから！」

咲「……いたって普通じゃない須賀京太郎がどんなのかしらないけど」

咲「そっか……京ちゃんなんだよね？」

京太郎「昨日の晩飯の献立だって言えるぜ」

咲「や、私は知らないんだけど……」

咲「まあよかった……京ちゃんの携帯がその……怖い人とかに取られてないで」

……そんなことを杞憂していたんですか。

知り合いに電話して、真っ先に誰といわれるこの気持ちをわかってくれ。

咲「で……えっと、二週間ぶり……くらいかな？」

咲「どうしたの？」

京太郎「や、借金返済したから復学しようと思ってさ」

京太郎「でも、清澄高校の番号が思い出せないんだよ、教えてくれね？」

咲「あ、うん。いいよ」

咲「えっとね――」

京太郎「了解、サンキュ」

咲「ううん、どういたしまして」

京太郎「じゃな」

ピ、と電話を切った。

そして、先ほど咲から教えてもらった番号を打っている途中、咲からもう一度着信がかかってきた」

京太郎「はい、もしも――」

咲「返済したってどういうこと～～～～～～っ！？」

京太郎「うわっ！？」

耳に当てた瞬間、キーンとなるような大きな音が鳴った。

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