過去ログ - 削板「久し振りだな、百合子！」 -SS速報VIP

過去ログ - 削板「久し振りだな、百合子！」

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38: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2012/10/20(土) 20:20:06.21 ID:4oUxKmlQo
真正面から強風に吹かれるような感覚があって、彼は吹き飛ばされるように仰向けに倒れた。彼が背中に冷たい床の感触を感じるのとほぼ同時に、決して狭くはない部屋の壁四面と天井、床が何か巨人の平手でも食らったかのようにばぁんと一度大きく振動した。ガラスの向こうで研究員が飲んでいたコーヒーの液面が揺れて、ほんの少し零れた。

その騒動の中心で、華奢な体格の少女だけ、何でもない顔をして立っていた。―いや、何でもない顔、というのは語弊がある。とても幼い子供に似つかわしいとは言えない、だけど妙に彼女にはしっくり来る嗜虐的な笑みを、誰にも分からない程度にほんの僅かに浮かべていたのだった。

「なンだこれ、おもしれェの。うまくはンしゃできねェで、かくさんしちまった。」

以下略

39: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2012/10/20(土) 20:21:41.91 ID:4oUxKmlQo
「オマエ、パラメータかえたなァ？さっきカベなぐったのとちがうことやったろォ？」

「あ、おれ、わかんない。えんざんとかしてないし。」

「あ、そォか。じゃあむいしき？てェか、オマエなンともないんだな？カベはすごいことになってるけど。」

以下略

40: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2012/10/20(土) 20:22:35.39 ID:4oUxKmlQo
「おまえ、すごいな！！」

がばりと立ち上がって、少年は目を輝かせた。どうしよう、おれよりもずっとすごいやつをみつけたかもしれない、このおんなのこにじぶんのちからをみとめさせたい、ぎゃふんのひとことぐらいはいわせたい、大層物騒な考えではあったが、少年は純粋にそう思った。

「こんどはおれがおまえをふきとばしてみせるから、まってろよな！」

以下略

41: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2012/10/20(土) 20:23:45.33 ID:4oUxKmlQo
本日はここまでです。
ロリ百合子ちゃんを想像するのは楽しいですね。
ロリなので笑い声は「ぎゃは」じゃなくて「きゃは」です。

42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[sage]
2012/10/20(土) 20:53:03.36 ID:A3lFuhano
乙！ロリショタ二人可愛いな

43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]
2012/10/20(土) 23:33:18.72 ID:Y74IAg8Oo
乙
ロリ子可愛い！

44: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2012/10/27(土) 20:05:44.86 ID:8VIKUU0zo
こんばんは、超電磁砲2期ですってねェ奥さン。
一方通行さんに内蔵ぶちまけられたい系女子としては
是非とも美琴視点の絶対能力進化実験編やってほしいです。

では今日の分投下します。

45: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2012/10/27(土) 20:06:48.85 ID:8VIKUU0zo
学園都市に住まう人間は大きく分けて二種類存在する。

非能力者、そして能力者。

更に細かく分類すると、非能力者は教師であったり、研究者であったり、あるいは学園都市に住まう人々の生活を支える職業に従事する大人であったりする。

以下略

46: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2012/10/27(土) 20:07:17.28 ID:8VIKUU0zo
とは言ってもやることが全くないわけではない。むしろ山積みと言っても差支えがなかった。
解体したはずの暗部が再結成されていないだろうか、また妹達や打ち止めが得体の知れぬ大人たちに利用されはしないだろうか、それらに対して四六時中目を光らせることは結構な負担であった。

そして彼女は今、それ以外の「彼女のやるべきこと」、彼女自身は「自らの義務」だと思っていることにかかりきりであった。

47: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2012/10/27(土) 20:08:04.92 ID:8VIKUU0zo
「どう？何か分かりそう、ってミサカはミサカは難しい顔してるあなたに訊いてみる。」

「煩ェ。気が散るから喋るンじゃねェよ。」

そう言いながら彼女は作業に集中する。一方通行の両手は、打ち止めの小さな左手をそっと握って動くことがない。彼女は今、打ち止めの体を念入りに観察しているところであった。

以下略

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