過去ログ - 削板「久し振りだな、百合子！」 -SS速報VIP

過去ログ - 削板「久し振りだな、百合子！」

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393: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/02/16(土) 12:17:54.01 ID:EugPvqO0o

「ミサカたちはあの人の代理演算を担うことにより生き続ける意味を得ました。」

「誰かに必要とされて生き続けることを知りました。」

以下略

394: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/02/16(土) 12:18:22.82 ID:EugPvqO0o

「あの賢くて。」

「愚かしくて。」

以下略

395: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/02/16(土) 12:19:27.11 ID:EugPvqO0o

「あの人の一部をミサカたちが形作っているのかと思うと。」

「肚の底から得も言われぬ熱が沸き上がってくるようで。」

以下略

396: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/02/16(土) 12:20:08.89 ID:EugPvqO0o

「今あの人の代理演算を奪われたら、ミサカたちに生き続ける意味はありません。」

「ミサカたちはまだ、自力で生き続ける意味を獲得できるほどには人間になりきれていません。」

以下略

397: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/02/16(土) 12:20:47.70 ID:EugPvqO0o

少しずつ個性が芽生え始めてきていると医者は言ったが、不思議と今後も代理演算を続けることに反対する声は聞こえなかった。まだどこか、自分たちは普通の人間ではないのだな、と打ち止めは思った。それに安心もするし、寂しくも思った。

＜分かった＞

以下略

398: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/02/16(土) 12:21:52.47 ID:EugPvqO0o

一方で黄泉川家では、芳川の気遣いによりとある少年と少女が再び二人っきりになっていた。

以下略

399: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/02/16(土) 12:23:07.30 ID:EugPvqO0o
「体調悪いのに無理するな。治るもんも治らないぞ。」

華奢な体をベッドに横たえ、毛布をかけてやる。シンプルだがしっかりした作りのベッドは彼女の重みに軋むことすらなかった。ごく普通の１人用のベッドがやたらと広々として見えた。

「…お前、本名もずっと隠してたのか。もしかして、打ち止めもお前の名前知らなかったのか。」

以下略

400: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/02/16(土) 12:24:15.69 ID:EugPvqO0o
「…俺自身が解決すべきことを、他の連中に任せるなンざ無責任だろォが。」

「そう言ったって、お前一人じゃ解決できないことだってあるだろ。」

「幾らお前が強くたって、頭がよくたって、手は２本しかないし、口は１つしかないし。出来ることも時間も限られてるよ。」

以下略

401: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/02/16(土) 12:25:57.48 ID:EugPvqO0o
「何その顔。」

「オマエに説教されるとか何かすげェムカつく。」

「ムカつくって何だよ。」

以下略

402: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/02/16(土) 12:27:32.81 ID:EugPvqO0o
「ごめん、何言ってるか本気で分からない。」

「湯たンぽになれっつってンだよ。いつもはクソガキが布団の中入ってきて俺にくっついてくるから温いンだよ。」

「打ち止めだと小動物的な可愛さがあるけど、それ俺がやっても危ない人になるだけだと思う。」

以下略

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