過去ログ - 削板「久し振りだな、百合子！」 -SS速報VIP

過去ログ - 削板「久し振りだな、百合子！」

↓ 1- 覧 板 20

820: ◆owZqfINQN1ia[sage]
2013/07/12(金) 22:41:37.93 ID:91gw8Dxvo

「なぁ、なぁってば！！」

さっさと一人狭い地下通路へと足踏み入れようとしている少女を、少年は必死で呼び止めた。彼女は振り返ってはくれたが、その表情は彼女の決意が固いことを示していた。その視線はただひたすらに、自分はこの先に行かねばならぬのだと訴えている。
ただでさえ薄暗い気配のある建物は日暮れが近付くに連れ不穏な空気を増していき、瓦礫の隙間を抜ける風がいやに響いて聞こえた。

以下略

821: ◆owZqfINQN1ia[sage]
2013/07/12(金) 22:43:54.81 ID:91gw8Dxvo

その通路が下りの階段になっていたのはほんの僅かな間で、丁度普通の建物1階分ほど降りたかな、と思った頃に平らな廊下に出た。通路の幅は少年と少女がどうにか擦れ違えるかどうかという程度で、並んで歩くのは難しいから少女が先導する形になった。
彼女はその通路を歩きながら語った。

以下略

822: ◆owZqfINQN1ia[sage]
2013/07/12(金) 22:45:46.54 ID:91gw8Dxvo

「白井が能力の使いすぎで病院に…？何があったんだ？」

上条が知るかぎり、彼女は息を吸うように容易く能力を行使する。空間移動系能力は他の能力に比べて扱いが難しいのだと聞いたことがあるが、彼女を見る限りそのようには感じられない。それ程に彼女は能力の行使に手馴れていた。

以下略

823: ◆owZqfINQN1ia[sage]
2013/07/12(金) 22:48:01.23 ID:91gw8Dxvo

「………、何だ、ここ？」

上条は立ち止まった。そこには電子錠が備え付けられた金属扉があった。電子錠のところに赤いランプが点灯しているから、電源が生きているということらしい。彼らがここまで歩いてきた通路の照明などは既に使い物にならなくなっていたはずなのに、なぜここだけ電気が供給され続けているのだろう。
放棄されたと思われ続けていた研究所に、まだ生きている空間がある。ただ一つのLEDランプが灯っているという当たり前のことが、かくも恐ろしい事実を内包していた。

以下略

824: ◆owZqfINQN1ia[sage]
2013/07/12(金) 22:49:27.68 ID:91gw8Dxvo

「おい、御坂…、」

「何よ？今データが生きていないか調べてるところなんだけど。」

以下略

825: ◆owZqfINQN1ia[sage]
2013/07/12(金) 22:50:00.14 ID:91gw8Dxvo

「こいつ、どんな能力持ってるんだ？」

「分からない。倒れてたあの子には外傷がなかったの。」

以下略

826: ◆owZqfINQN1ia[sage]
2013/07/12(金) 22:54:25.81 ID:91gw8Dxvo
今日はここまででーす。

人生で初めて上条さんの説教書いた気がする(>>820)。思ったよりかなりしんどかった。でも例え削百合スレでも上条さん話術サイドっぷりを一度は書いておかねばと思っていたんだよ。そして相変わらず何故か土百合要素を盛り込む凝りない>>1でした。

827:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/12(金) 23:00:58.41 ID:zoz8Rp7so
乙です

828:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/12(金) 23:04:26.80 ID:DCNdBBG80
乙

みこっちゃんが上条さんより
ヒーローしてる件について

以下略

829:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/07/12(金) 23:36:37.89 ID:5KuoDDxUO
この美琴は棒がついてても驚かない

1002Res/972.27 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ