過去ログ - 削板「久し振りだな、百合子！」 -SS速報VIP

過去ログ - 削板「久し振りだな、百合子！」

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897: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/08/03(土) 10:30:03.76 ID:qnvonJ/ro

「見ろよ、これ。」

少年は機材を壊したときの影響か、煤に塗れた右手を掲げた。見ての通り酷く汚れてはいるが、怪我は一つもない。

以下略

898: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/08/03(土) 10:33:09.39 ID:qnvonJ/ro

「お前は『第二位』には違いないと思う、だけれど本当に『垣根帝督』か？」

「てめぇ………！！！」

以下略

899: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/08/03(土) 10:33:37.99 ID:qnvonJ/ro

以下略

900: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/08/03(土) 10:35:43.94 ID:qnvonJ/ro

けらけらと楽しげに響く声は、ともすると人である筈のない「少年」のそれよりも人間離れして聞こえた。その声の正体も、普段物静かである筈の声の主が今どのような感情をもってこの場に現れたのかも、誰もが一瞬で理解しただろう。

かしゃかしゃ。

以下略

901: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/08/03(土) 10:36:34.21 ID:qnvonJ/ro

以下略

902: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/08/03(土) 10:38:21.19 ID:qnvonJ/ro

彼らが気が付いたときには、彼女はどういう理屈かいつの間にか一人だけになっていた「少年」を仰向けに倒し、その胸の辺りを足蹴にしていた。地下通路の方から来た気配もなく、上の穴から降りてきたという様子でもない。彼女は瞬間移動したように現れて、「少年」は何の前触れもなく冷たい床の上に仰向けになっていた。少なくとも、御坂や上条の認識ではそうだった。
酷く華奢な彼女が踏みつけたところでその力はたかが知れているのだが、その重みは彼女の能力によって何倍にも上乗せされているのだろう。「少年」はまるで本当のヒトのように、苦しげな呻き声を上げた。

「ははっ、お前なら知ってるだろうが。」

以下略

903: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/08/03(土) 10:41:02.05 ID:qnvonJ/ro

「俺がオマエを知ってるってェンなら、オマエだって俺の遣り口を知ってるだろ？」

「……俺が抑えてンのが、本当にここにいる「オマエ」だけだと思ったかァ？」

以下略

904: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/08/03(土) 10:46:09.02 ID:qnvonJ/ro

「………能力追跡。」

一方通行がその単語を呟いた瞬間、その場にいた誰もが全てを悟った。確かに彼女なら、あらゆる能力者の居場所を察知することができる。そのための現実的な必要条件を満たす過程には様々な障害があるが、少なくとも理論上はそうなっていた。

以下略

905: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/08/03(土) 10:49:56.53 ID:qnvonJ/ro

「随分贅沢な布陣じゃあねぇか。てめえ一人じゃこの俺に敵わねえってか？」

「俺一人だってやってやれねェこたァねェと思うがなァ。無傷の勝利ってェのも悪かねェだろ。」

以下略

906: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/08/03(土) 10:50:51.92 ID:qnvonJ/ro

「俺の『本体』抑えたからって何だ？」

「『俺』は、本体が消滅したって自律できる存在だ。『俺』が『俺』を生むこともできるし、最早生身の体なんて鬱陶しい。」

以下略

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