過去ログ - お嬢さん「現実逃避、しませんか?」2
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103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[saga]
2012/10/09(火) 10:27:43.42 ID:GSIyCG6Oo
数日後の休日。
俺はある場所へとやってきた。

男「やっとみつけた……」

明け方頃に家を出たが、今はもうとうに昼をすぎていた。

彼女の残したメモの内の一つ、
押し花とかかれた住所が、ここ。

いや正確には、住所の場所には家があった。
だがそこはボロボロで、既に人はいなかった。

ならこれはどういうことか、
と途方にくれかけたが、そういえばと俺は思い出した。

>「幼い頃は私、とても田舎に住んでおりまして」
>「ええ、山の中のような。あはい、おじいちゃんとおばあちゃんの家です」
>「その頃、お山の中に一つのお墓がありまして」
>「ぽつんと。一つだけ」
>「その納骨室に、押し花の本が一冊、入っていたのです」
>「とてもふるい、お手製の」
>「中のお花はとっくに枯れていましたけど、でも私それがとても気に入って」

おそらくあの家が、幼い頃のお嬢さんが過ごした場所だ。
そしてこの押し花とかかれたメモで向かって欲しかった場所は、つまり。

男「この墓、だよな」

小一時間探し回って今やっと、それらしきものを見つけたのである。


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