過去ログ - スネーク「こちらスネーク、八十稲羽市への潜入に成功した」
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458:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/11/14(水) 00:24:02.61 ID:KNldgASi0

鳴上「そんな大層なものじゃない。俺はただ一言二言の助言をしてやっただけだよ」

鳴上「…なあ、スネーク。よかったらスネークのことも聞かせてくれないか」

スネーク「俺のこと?」

鳴上「ああ。こうして仲間になったんだ、いろいろと相手のことを知っておきたいからさ」

スネーク「…………」

スネーク「……お前は、クローン生物というものを知っているか?」

鳴上「クローン?細胞から生物を人工的に作り出すっていう、あの…?」

スネーク「そうだ、そのクローンだ」

鳴上「知ってるよ。クローン羊のドリー、だっけ?有名じゃないか」

スネーク「…だが、そのドリーより先に。歴史には記録されず、人知れずクローンとして生み出された生物がいた」

鳴上「…………」

スネーク「そのクローンは…よりにもよって『人間』だった」

スネーク「滑稽な話だろう?未だ禁忌とされている『人間のクローン』が、事実上この世界で初めて誕生したクローンだったんだ」

鳴上「…まさか、スネーク…」

スネーク「察しがいいな」





スネーク「俺は…クローン人間だ。かつて『恐るべき子供達』という、最強の兵士を生み出す計画があった」





スネーク「鳴上、『ビッグボス』という名前を聞いたことはあるか?」

鳴上「ビッグボス…覚えがある。アメリカで『英雄』、一方では『狂人』とも呼ばれた伝説の傭兵…」

スネーク「…俺は、そのビッグボスのクローンなんだ」

スネーク「最強の兵士になるべく生み出された俺は、今まで数多くの戦場を潜らされてきた」

スネーク「死にかけたことも一度や二度じゃない。だがその都度、何とか生還を果たしてきたよ」

鳴上「…………」

スネーク「…どうだ、荒唐無稽だと思うか?」

鳴上「いや…信じるよ。目が嘘をついてない」

スネーク「大概、お前も変わり者だな」

スネーク「まあ…そういう出自なもんでな。俺は今まで、自分の人生というものを客観的にしか見てこなかった」

スネーク「だが、お前達を見てからそれに疑問が生じるようになったよ」

スネーク「俺は…人と干渉しないことで自分を守ってきたつもりだった。だが、それとは正反対の生き方をしているのがお前達だったんだ」

スネーク「関わらないことで自分を守るのではない。繋がることによって、支え合いながら全員で守り合って生きていく…」

鳴上「…人は、一人じゃ生きていけない。それは俺もこの町に来てから学んだよ」

鳴上「自分じゃできないことをしてくれる仲間がいて、仲間にできないことをしてやれる自分がいる…」

鳴上「弱いことを隠す必要はない。それと向き合えるかどうか、それこそが『人の可能性』ってものだと思うんだ」

スネーク「可能性…か」

スネーク「自分で抱え込むだけが全てじゃない。苦労を分かち合える仲間がいてこそ、という訳か…」

スネーク「…フフッ。なんだかお前を目の前にすると、不思議としゃべるつもりのないことまでペラペラ口から出てしまうな」



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