過去ログ - スネーク「こちらスネーク、八十稲羽市への潜入に成功した」
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617:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/01(火) 03:05:13.82 ID:WINVkrIP0

禍津稲羽市

足立「来たねえ。…で、何の用?」

完二「テメェ…おちょくってんのか!」

足立「そりゃそうさ。…お前らガキ共の勘違いヒーローごっこ、見てて最高だったよ…!」

足立「バカだよなぁ〜お前らも。ジュネスでさんざ会議してたけど、あれって何?『絶対救うぞ』みたいなしょうもない集まり?」

陽介「…黙れよ…!俺達は、テレビに入れられた人間を毎回死ぬ気で助けてきたんだ…!」

雪子「入れられた人間は死ぬところだったのに…それをどうして、そんな風に笑えるのよ!?」

足立「だからさ、それがバカだって言ってんだよ」

足立「…かたや生田目は、テレビの中に入れれば安全だと思っていたからこそマヨナカテレビに映った人間を“入れ続けた”」

足立「一方のお前らは、テレビの中の恐ろしさを知っているからこそマヨナカテレビに映った人間を“救出し続けた”」

足立「お互い善意なのに、イタチごっこが止まらない…もう最高。こんな面白い茶番劇は二度とお目にかかれねえだろうなあ」

直斗「ふざけるな!そんなくだらない動機のせいで…多くの人間が危ない目に遭ったんだぞ!」

陽介「山野アナと小西先輩…お前に殺された二人の無念、考えたことあんのかよ!?」

足立「…だからさぁ、俺はただ“入れた”だけだっての」

足立「悪いのはこの世界じゃん。直接的な死因はこっち側で起きたことなんだから」

陽介「お前はこっちに入れたら死ぬことが分かってて手を下したんだろ!それが罪じゃなくて何だってんだ!?」

足立「はぁ…お前らの世代ってほんと口だけは達者だな」

足立「どうせ世の中なんてクソなんだからさ、生きてても死んでても変わらないって。死んだ二人もあの世でそれを実感してるだろうよ」

足立「…本庁の仕事でちょっとミスしただけなのに、こんなクソど田舎まで左遷されるような世の中だ」

足立「色々面倒になって、さてどうしようかと考えてたら…ちょうどこの“力”に気づいてさ」

足立「やれたからやっただけだし。で、面白かったから見てただけだし」

雪子「そんな…現実がどうなってもいいっていうの!?」

足立「そりゃそうだろ。基本は退屈でつまらないだけの世界だ」

足立「うまくやれる人間なんて始めから決まってる。そこに漏れた奴らは、そこから目を逸らして生きていくしかない」

足立「気づいちゃったら残るのは絶望だけ…ゲームオーバーだ」

クマ「そんなことはないクマ!頑張れば誰だって…!」

足立「ケッ…ガキは無知だからウザいよ」

足立「今は色々将来について夢を馳せてるんだろうけどさ、“夢”ってのは“知らない”ってことだ」

足立「お前らも大人になって世の中見渡せば分かるよ…どこまでもつまらなくて、くだらない現実がな」

足立「こっちは経験談でモノを言ってんだ。未だに親の金でメシ食ってるようなガキとは考え方が違うんだよ」

足立「…そんな下らない世界なら、いっそ人間みんなシャドウになった方が楽だろ?だから導いてやるのさ」

千枝「そんなこと…誰も望んでない!」

足立「仮にお前らがそうだったとしても、現実にいる大半の人間がそう望んでる」

足立「苦しいことには目を向けない、目隠しされて生きればみんな幸せ…そういう意思の結晶がこの世界だろ?」

足立「これからの世界……テメェらみたいなメンドくせえガキの方がいらねえんだよっ!!」



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