過去ログ - 【マテリアル・パズル】魔法少女マテリアル☆まどか【まどマギ】
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10: ◆HvWr2kWl99Dz[saga]
2012/10/10(水) 23:32:05.07 ID:ZicMnp380



「――だから、何が危険だってのさ?」


迫り来る見えざる脅威に。
否、脅威と言うにはあまりにも貧相なそれに、少女は不敵な笑みを浮かべて
その手に握った棒付きあめを軽く振った。
直後。少女に襲い掛かろうとしていた使い魔が、爆ぜた。

「え……っ!?」
予想外の光景に、再びほむらは驚愕する。
ほむらの知る限り、目の前の少女は魔法少女ではない。もしそうであれば、すぐにわかるはずなのだ。
だとすれば彼女は何者なのか、ほむらの思考は、たちまちのうちに疑問で埋め尽くされた。

「ったく、これじゃ埒が明かないね。まあいいや、向こうの二人に聞いてみようっと」
少女はほむらに興味を失ったかのようにふい、と視線を奥へと移し、そのまま歩き出してしまう。
「っ!待ちなさい、貴女は一体何者なの!?」
それを捨て置けるはずも無く、ほむらは少女に呼びかける。
少女は振り向き、ほむらに小さく舌を突き出して、意地悪そうに笑みを浮かべて。
「教えてやーらない♪」
とても楽しそうに一言そう言って。
「……本当に危険だってなら、さっさと帰んな。ガキの出る幕じゃないよ」
更に一言冷たく言い放ち、今度こそそのまま歩いて去っていった。

「……この時間軸で、何が起こっているというの」
少女の姿が見えなくなると、ほむらは力なく項垂れ呆然と呟いた。
その視線の先で、何かがきらりと小さく光る。
「あめ玉?」
あの少女が落としたのだろうかと、疑問を抱いたその刹那。そのあめ玉が光を放ち炸裂した。
「ぐ……っ」
強烈な閃光と衝撃が走る。けれど、熱さは感じない。
それらが過ぎ去った後には、ほむらを戒めていたリボンはボロボロになっていた。
これならば、もがけばどうにか抜け出せるだろう。

「……とやかく言っても始まらないわ。とにかく、急がないと」
状況は混迷を極めていく。
それでも彼女のやるべきことは、如何なる時においても変わりはしないのだから。


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