過去ログ - 【マテリアル・パズル】魔法少女マテリアル☆まどか【まどマギ】
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33: ◆HvWr2kWl99Dz[saga]
2012/10/11(木) 23:44:35.72 ID:PNl0Pvb8o
かくして、魔法少女と魔法使いは連れ立って帰路を辿る。
だが、アクアにとってここはまるで見知らぬ地である。当然大人しくいていられるわけもなかった。

「ねえねえ、マミ。ありゃ何だい!?」
遠くに見えるビル街を見て、可愛らしい装いのファンシーショップを見て
なんだかんだとアクアはマミに尋ねるのである。
当然、いちいち足止めを喰らっては帰宅が捗るはずもなく
気づけばあたりはすっかり暗くなってしまっていた。

「はぁ……一体どこまで付き合わせるつもりなのかしら。
 アクアさん、あんまりゆっくりしていると、帰って話す時間も――」
今度は野良猫(ねこではない)を見つけて、物珍しそうに追い掛け回しているアクアに
もううんざりといった様子でマミは声をかけた。否、かけようとしたのだが。

「ねー彼女、ちょーっといいかな?」
横合いからかけられた声が、それを遮ったのだった。
声の主は、金髪に右耳だけのピアスをつけ
サングラス越しで目元は伺えないが、それなりに整った容姿の男だった。
そんなマミよりも頭一つ半ほど高い背丈の男が、いきなり眼前に躍り出てきたのである。
流石のマミも驚いて、思わず一歩後ずさりながら。
「……なんですか?今急いでいるので、ごめんなさい」
こういう手合いは、さっさと話を打ち切って逃げるに限る。マミは言葉少なにその場を立ち去ろうとしたのだが。
「あー、ちょっと待って待って。そりゃいきなりこんな事言われたら怪しがるのはわかるけどさ
 まずは名刺だけでも見て頂戴よ、ね?」
けれど男も中々にしつこく、横をすり抜けようとしたマミの前に更に立ちふさがって、懐から慌しく名刺を取り出した。
そしてその浮ついた容姿とは裏腹に、どこか人好きのするような笑みを浮かべるのだった。


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