過去ログ - 【マテリアル・パズル】魔法少女マテリアル☆まどか【まどマギ】
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◆HvWr2kWl99Dz
[saga]
2012/10/11(木) 23:51:15.72 ID:PNl0Pvb8o
「ん、じゃあそうしようか。……まずは、あたしの質問に今度こそ答えてもらうよ」
「答えられるところといえば、これくらいね」
先のアクアの質問を思い出しながら、マミは静かに口を開いた。
人の世に災いと絶望をもたらす存在であり、結界に潜み、今尚多くの人の命を脅かしている存在である、魔女。
以下略
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◆HvWr2kWl99Dz
[saga]
2012/10/11(木) 23:51:48.15 ID:PNl0Pvb8o
「それがあれば、何も知らない小娘でも魔法が使える。そーゆーことかい」
アクアは一瞬目を見開いて、ソウルジェムを睨み付けた。
「誰でもって訳じゃないわ、あくまで素質のある少女だけ。
でも確かに、逆に言えば素質さえあれば誰でも、キュゥべえと契約して魔法少女になることが出来る」
「……なるほど、ますます気に食わないね」
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◆HvWr2kWl99Dz
[saga]
2012/10/11(木) 23:52:43.68 ID:PNl0Pvb8o
所変わって。
「おかしーですねぇ」
一人の男が、不審げに声を漏らした。
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42
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◆HvWr2kWl99Dz
[saga]
2012/10/11(木) 23:53:38.44 ID:PNl0Pvb8o
「……アダラパタ」
それは小柄な人影で、ローブを着込み、仮面をつけている。故にその姿形、顔立ちさえもうかがい知る事はできない。
ただその声が、歳若い少年のそれであることだけはわかった。
「おや、貴方から話かけてくるなんて珍しーこともあるもんですねぇ、クゥさん」
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43
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◆HvWr2kWl99Dz
[saga]
2012/10/11(木) 23:54:54.71 ID:PNl0Pvb8o
そして再び、話はマミの部屋へと戻り。
「それで大体納得がいったよ、道理で何もかも見たことが無いものばかりなわけだ」
異世界に来てしまったのだという事実。その衝撃から立ち直り、ようやくアクアは小さく頷いた。
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44
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◆HvWr2kWl99Dz
[saga]
2012/10/11(木) 23:55:42.38 ID:PNl0Pvb8o
「ちょっと、アクア!」
「腹が膨れたら話すよー」
咎めるマミの声にも、ひらひらとその手を軽く振るだけで。
「わかった、わかったわよ!すぐに用意するから、食事を済ませたらしっかり話してもらうわよ」
ぎりぎりと歯噛みするものの、力押しで事情を聞ける相手でもなくて。
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◆HvWr2kWl99Dz
[saga]
2012/10/11(木) 23:56:29.96 ID:PNl0Pvb8o
「しっかりして、アクア。今治療するから……っ!」
ぎゅっとアクアの手を握り、光のリボンでその身を包み、内部を魔力で洗浄した。
そうして出来た即席の無菌室で、アクアに癒しの魔法を振りかけた。
マミは癒しに特化した魔法少女ではない、けれどその魔法は、僅かにアクアの表情を和らげる事には成功していた。
以下略
46
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◆HvWr2kWl99Dz
[saga]
2012/10/11(木) 23:57:17.21 ID:PNl0Pvb8o
「何が、どうなってるのよ……本当に」
呆然と呟くマミのすぐ側で、それは起こった。
息絶えたはずのアクアの身体が、光を放って宙に浮く。
その手が、足が、身体中が光の中で、ばらばらに分解されていく。
以下略
47
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◆HvWr2kWl99Dz
[saga]
2012/10/11(木) 23:57:43.44 ID:PNl0Pvb8o
「……何なんだい、今の魔力の波動は」
「私にもわからないわ。けれどきっと只事では済みはしない。未来が大きく歪むのが視えるわ」
大気を響かせ、肌をぴりぴりと震わせるその波動に、落ち着かない様子の黒い少女。
その少女に、険しい目つきで椅子に座った白い少女が話しかけていた。
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◆HvWr2kWl99Dz
[saga]
2012/10/11(木) 23:58:36.29 ID:PNl0Pvb8o
崩れたアクアの欠片が、別の形に再構成されていく。
それは質量保存を無視するかのように膨れ上がり、再び人の形を取った。
その形が定まっていくにつれ、光と魔力の奔流は収まっていく。そして遂に、一つ大きな炸裂と共に消失した。
後に残されていたのは、マミよりも少し背の高い少年の姿。
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49
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◆HvWr2kWl99Dz
[saga]
2012/10/11(木) 23:59:50.90 ID:PNl0Pvb8o
【次回予告】
アクアの死と共に現れた少年は、自らをティトォと名乗った。
彼の口から語られる、異世界の魔法使いの真実。差し迫る事情を背負った彼らは、元の世界へと戻るために動き出す。
以下略
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