過去ログ - 【マテリアル・パズル】魔法少女マテリアル☆まどか【まどマギ】
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6: ◆HvWr2kWl99Dz[saga]
2012/10/10(水) 23:28:22.89 ID:ZicMnp380
「もうそろそろ美樹さんのところに着くはずよ、急ぎましょう」
まどかの手を引き、歩き出そうとするマミ。
けれどまどかはどこかを見つめたまま、動こうとはしなかった。
「……鹿目さん?」
訝しげに問いかけたマミに、まどかは我に返ったように振り向いた。
「ご、ごめんなさい。マミさんっ」
「何かあったの、鹿目さん?」
「……もしかしたら、私の見間違いかも知れないんです。でも、今……そこに女の子がいたような気がして」
お菓子の山の向こうを指差して、まどかが不安げに言った。
その声にマミもまた息を呑む。
もしそれが魔女の結界に囚われてしまった一般人なのだとしたら、助けないわけにはいかない。
マミは立ち止まり、軽く目を伏せた。


――キュゥべえ、聞こえる?

――マミ?もう近くまで来ているのかい、こっちは今のところ大丈夫だよ。

それは所謂テレパシーというもので。
マミの声は魔女の結界の最深部にて、さやかと共に二人の到着を待つキュゥべえの元へと届けられた。

――そう、それなら今のところは一安心ね。キュゥべえ、もしかしたら他に結界に囚われてしまった人がいるかもしれないわ。そっちで何かわからないかしら?
――なんだって、それは本当かい?……確かに、マミ達とは別の反応があるね。でも、この魔力は……。



テレパシーを介したキュゥべえの言葉を告げられるより早く、二人の前に少女が現れた。
黒い長髪に細身の身体、どこか冷たいを宿したその瞳には、ありありと焦燥の色が浮かんでいた。
「……そう、貴女だったのね。暁美ほむら」
その姿を認めて、マミの表情からは緊迫の色が消えた。
代わりに浮かんできたのは、あからさまな警戒と、敵意の色だった。


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