過去ログ - 【マテリアル・パズル】魔法少女マテリアル☆まどか【まどマギ】
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7: ◆HvWr2kWl99Dz[saga]
2012/10/10(水) 23:29:33.90 ID:ZicMnp380
暁美ほむら。彼女もまた魔法少女であった。けれど、その行動には多くの謎がある。
あたかもそれは、新たな魔法少女が生まれることを阻止しようとしているように見えた。
魔女を退治することにも非協力的で、それがマミに不信感と敵意を抱かせていた。

「言ったはずよね。二度と会いたくないって」
その不信感と敵意を隠そうともせずに、棘のある口調でマミが言う。
「今回の獲物は私が狩る。貴女たちは手を引いて」
ほむらもまた、冷たくそう言い放つ。
睨み合う二人の間には、凍て付くように冷たく、そして張り詰めた空気が漂いはじめた。
「わざわざ付け回すような真似をして、そうしてまで獲物が欲しいのかしら?
 でも今回だけは駄目よ。美樹さんとキュゥべえを迎えに行かないといけないもの」
一瞬、ほむらの表情に怪訝そうな色が浮かぶ。けれどそれもすぐに、冷たい色に塗りつぶされてしまって。
「そんなことをしていたつもりは無いわ。それに、その二人の安全は保証する」
「信用できると思って?」
酷薄な微笑を浮かべてマミは答え、ほむらはぎり、と小さく歯噛みした。


「残念だけど、貴女にこの場を任せることも、貴女と協力することもできないわ」
時間が惜しい、とばかりにマミは言葉を打ち切る。そしてほむらが動くより先んじて、その手から光を迸らせた。
それはすぐさま黄色いリボンへと変わり、ほむらの全身を拘束した。
「馬鹿っ……こんなことやってる場合じゃ!」
ほむらは必死にもがいたが、その拘束はまったく緩まる気配を見せなかった。
「大人しくしていれば、帰りにはちゃんと解放してあげる。……行きましょう、鹿目さん」
「っ……あ、はい。マミさん。……ほむらちゃん、ごめんね」
呆気に取られていたまどかもマミの声に我に返り、拘束されたほむらを申し訳なさそうに見つめた。
そして、名残惜しそうにしながらもマミの後を追うのだった。

(あの時見えた女の子、本当にほむらちゃんだったのかな。もうちょっと、小さかったような……)
内心の悩みと不安を抱えつつ、それでもまどかはマミの手を取り、結界のさらに奥へと向かうのだった。


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