過去ログ - 【ゆるゆり】撫子「大室家の短編集」花子「だし!」
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◆Y79ev7DOE0Zd
[saga sage]
2014/01/12(日) 02:45:57.65 ID:+cM8Nupho
しばらく嬉し泣きか驚き泣きをしていると撫子は海へ行こうと言い始めた。
1月以来2ヶ月ぶりに撫子と海岸へ出る。
今日は穏やかに晴れていて立山連峰がくっきりと見える。
藍「今日も蜃気楼見えないね」
撫子「いや、よく目を凝らしてごらん」
藍「あ、薄っすらと見える」
撫子「蜃気楼は晴れた日、地表と空中の温度差で光の屈折によって起こる現象。でもその変化はすごく小さいから遠くの景色が僅かに変化するだけ。だから地平線が見えるような平地、または海岸付近に行かないと見れない」
藍「そっかぁ。なるほど私は今までそこまで意識してなかった」
撫子「つまりよく蜃気楼を見るには蜃気楼のことを知る必要があるってことだね」
撫子「それと藍、嘘でも離れ離れになってもいいとかバカなこと言わないで」
私は撫子のことを、自分の恋人のことをよくわかっていなかったのかもしれない。
撫子は私のために京都の大学を選んだんじゃない。私と離れたくなかったから京都の大学を選んだんだ。
藍「撫子、でも私達いずれは離れ離れになるときが来るよ?」
撫子「うん。でもそれはその時に考えればいい。今じゃなくてもいい」
藍「そうだね」
その後しばらく海岸線に座り私達は富山湾の向こう側に浮かぶ蜃気楼と立山連峰を見ていた。
第404話 藍編 7 終わり
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