過去ログ - 【ゆるゆり】撫子「大室家の短編集」花子「だし!」
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933:1 ◆Y79ev7DOE0Zd[sage saga]
2014/03/07(金) 21:00:03.05 ID:mhEUHHcqo
第454話 反転世界 8

学校が終わり家に帰ることにした。

撫子「ただいま」

櫻子と花子はもう帰ってきているみたいだ。しかし返事はない。
自分の部屋に向かう。

撫子「わぁ……相変わらず自分の部屋じゃないみたいだ」

私が普段読まない漫画雑誌が部屋に山積みになっている。昨日ある程度整理はしたので散らかってはいないが、まだ不満がある。大体今月号以外の雑誌はいらないと思う。

撫子「この世界の私には悪いけど、片付けさせてもらう」

30冊程度の雑誌をひもで結ぶ。

撫子「ふぅーこんなもんか」

ギィー

撫子「ん?」

花子「ん……ごめんなさい」

撫子「花子?」

部屋に戻ってしまった。
花子ともそれほど仲が良くないのだろうか。次の廃品回収で持って行ってもらうため、外の物置へと運ぶ。
いや、この家では廃品回収に運ぶものを物置に置くルールはあるのだろうか。まぁいいや、部屋においておくよりはマシだ。

階段を降りる最中に櫻子と鉢合わせた。

櫻子「なにやってんの?」

私がいるのが邪魔とでも言いたそうな目で話しかけてくる。

撫子「漫画雑誌を捨てるの。要らないから」

櫻子「……あっそ。邪魔だからどいて」

撫子「いや、重たいもの運んでるんだからそっちがどいてよ」

櫻子「チッ」

舌打ちしながら道を開けたが、果てしなくウザい。私の世界の櫻子とは違うベクトルでものすごくウザい。
階段を降りて行くと、櫻子が上がりながらボソッと呟いた。


櫻子「……まぁ、ねーちゃんがそれを片付けようとするのは意外だったよ」


雑誌を物置に入れて、玄関に戻ると向かい側の家に入っていこうとする人が見えた。

撫子「あれ……あの後ろ姿は」

撫子「ひま子?」

とっさに声を掛けてしまったが、この世界ではひま子の性格も反転しているはずだ。

向日葵「え……あ、あぁ……その、こ、こんにちは」

どうやら、ひま子と私は近所の人同士くらいの関係で家ぐるみであまり深い仲ではなさそうだ。

撫子「(どうしようか。何を話しかけよう)」

第454話 反転世界 8 終わり


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